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ブラック企業の見分け方は「ワーク・ライフ・バランス」の有無

ブラック企業の見分け方は知識と経験がないとわからない

この数年で「ブラック企業」というフレーズが定着しましたが、厚生労働省では特にブラック企業の定義はしていません。しかし、一般的な特徴として、次の3つを挙げています。

① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体の
コンプライアンス意識が低い
③ ①と②の状況下で労働者に対し過度の選別を行う

出典:「ブラック企業」ってどんな会社なの?

2016年に起きた悲しい事件に関してニュースでも大々的に報道されたように、ブラック企業は零細・中小企業だけではなく、大規模の有名企業でさえも該当します。

この点から申し上げると、ブラック企業の見分け方は“知識”と“経験”がないとわからないと言えます。

言い換えれば、新卒者や社会経験が浅い人は見分けるのが難しいのです。そこで、今回は「自衛」のための、上記の厚生労働省が示した特徴を基に、細かい部分についてご説明いたします。

事前調査でブラック企業を見分けるチェックポイント

事前調査でブラック企業を見分ける方法は、主に次の2つが挙げられます。求人情報の仔細」と「他者の評価」をチェックする方法で、8つのポイントがあります。

まず「求人情報の仔細」に関するチェックポイントは、社員の構成年齢や社訓・社是、給与の明細、募集人数、募集期間などです。

次の「他者の評価」に関するチェックポイントは、元社員の口コミ、厚生労働省や企業誌などの情報です。それではご説明いたします。

若さばかりをアピールしている

求人情報の仔細をチェックする方法は、ホームページのキャッチフレーズを見るのがベストです。一番気を付けたい部分が、「若さばかりをアピールしている」という点です。

例えば、「若いスタッフが活躍中」や「若い社員が活躍する職場」などのフレーズは要注意です。創業間もない会社の場合にはあり得るフレーズですが、創業して10年以上経っている会社の場合は危険です。

その理由は「若い人が多い」=「離職する社員が多い(定着しない)」、つまり、ブラック企業である可能性が高いからです。

次のチェックポイントは、「昇給制度」や「育児休暇制度」がきちんと機能しているか否かです。この2つの制度が求人募集で謳われていないのは言語道断ですが、謳っているのにも関わらず機能していない場合もあります。

そのような会社は若者を使い捨てにしている可能性が高いと言えます。

そのため、問い合わせの際や面接時にきちんと確認しておく必要があります。また、雇用契約書に明記してもらう必要もあります。

夢や感動・やりがいなどの精神論を強調している

次のチェックポイントは、社訓・社是などにおいて「夢や感動・やりがいなどの精神論を強調している」という点です。例えば、「あなたの独立を徹底的に応援します」や「あなたが夢を叶えるのを実現させます」などです。

このような精神論を振りかざす会社は、入社後に足を取ってくる可能性があります。

一見奮起を促すような「もっと頑張らないと独立なんてできないぞ」や「血を吐くまで働かないと経営者にはなれないぞ」などのフレーズには、あなたの独立心を逆手に取り、馬車馬のように働かせようとする意図が隠れています。

生真面目な性格の人はこのようなフレーズを上司から言われると、「そうかもっと頑張らないと」と無理を重ねてしまい、心身ともに大きなダメージを受けることが多いのです。このような言動は「パワハラ」と言って差し支えありません。

モデル月給やモデル年俸の中身を説明していない

次のチェックポイントは、「モデルとなる月給や年棒の中身が説明されていない」という点です。

まず「月給や年棒の中身」=「明細」ですが、健全な会社の給与明細は、「勤怠」「支給」「控除」の3つで構成されています。勤怠は「勤務日数」「欠勤日数」「残業時間」「有給消化日数」などです。

ちなみに、毎月変動する「残業時間」は間違いが発生しやすいため、注意しなければなりません。

次の「支給」は、「基本給」を始めとする会社から支給される種々のお金です。他に「通勤手当」「時間外手当」「出張旅費」「家族手当」「住宅手当」などがあります。

最後は、「控除」です。健全な会社であれば「健康保険料」「厚生年金保険料」「雇用保険料」「所得税」「住民税」などが給与から引かれています。

これらについても、万が一病気になったときや失職後、老後の必要経費のため、会社が手続きをしてくれているか否かの確認が必要です。

健全な会社では給与明細が上記のように記入されていますが、ブラック企業の場合はこれらの明細がなく、残業代や手当などのすべてを含めた合計金額しか記載していない場合が多いのです。

基本給を抑えて各種手当を多くすると毎月の給与は多くなりがちですが、それは錯覚です。基本給が少ないため賞与を減額することができるのです。

やはり、このような会社はブラック企業と言えます。

口コミでの評価が悪い

次のチェックする方法は、「口コミ」で評価を知る方法が挙げられます。例えば、「入社後の研修が厳しすぎて人が残らない」や「残業が規定よりも多い」「上司からの叱責が多い」などの悪い情報は、口コミで知ることができます。

口コミ情報は、『Vorkers(ヴォ―カーズ)』や『カイシャの評判』などのサイトで閲覧することができます。

しかし、口コミ情報を活用する場合は注意が必要です。口コミサイトに投稿する人たちは基本的に退職者が多く、「恨み」の感情が多いためです。もちろん「火の無い所に煙は立たぬ」ので、口コミの内容にまったく根拠が無いわけではありません。

しかし、全面的に信用する必要もありません。耳半分程度の情報として抑えておくことがおすすめです。

ずっと求人広告が出ている

次のチェックする方法は、「求人広告や求人サイトにずっと掲載されていないか」という点です。健全な会社で定着率の良い会社であれば、余程のことがない限り頻繁に求人募集はしないでしょう。

ところが、すぐに人が辞めてしまう会社は、長期間求人広告が出ていたり複数の求人サイトで募集されていたりする場合が多いのです。

やはり、辞める人が少ない健全な会社は社員を大切にしているため、離職率は低いと言えます。一方で、離職率の高い会社は社員をロボットのようにしか考えていないと考えられます。ずっと求人広告が出ている会社にも注意が必要です。

従業員数のわりに募集人数が多い

次のチェックする方法は、募集人数に関してです。「従業員数のわりに募集人数が多い」会社は危険です。「離職率が高いため、多めに採用している」からです。

訪問販売などの営業職の大量採用や、小規模なベンチャーでも大量に求人をしているところは実に怪しいと言えます。

募集人数について調べる方法ですが、ネット検索ではわからない場合も多いため、ハローワークに問い合わせましょう。また、転職エージェントで管理している求人票にも募集人数が掲載されています。

ネット検索だけではなく、ハローワークや転職エージェントを積極的に活用することおすすめします。

厚生労働省のブラック企業リストに載っている

以上、5つの「求人情報の仔細」で注意するポイントと、1つの「他者の評価」についてご説明しましたが、「他者の評価」で、他にも目安になる方法をご紹介します。

それは、厚生労働省のブラック企業リスト(正式名称「労働基準関係法令違反に係る公表事案」)をチェックする方法です。

摘発された具体的な違反内容とそれを行った会社名が一覧表になっています。以下のホームページから閲覧できます。しかし、摘発例はあくまでも氷山の一角ということも念頭に置いておきましょう。

出典:労働基準関係法令違反に係る公表事案

これとは別に厚生労働省では、「雇用動向調査結果の概況」において職種別離職率などの情報も公表しています。

次の6項目「入職と離職の推移」「産業別の入職と離職」「性年齢階級別の入職と離職」「転職入職者の状況」「離職理由別離職の状況」について統計が掲載されています。

労働者の雇用状況が手に取るようにわかるため、ぜひ参考になさってください。

出典:平成29年雇用動向調査結果の概要

「就職四季報」は就職活動の強い味方

「他者の評価」ではもう一つあり、『就職四季報』を活用する方法です。『就職四季報』とは、東洋経済新報社が年に一回発行する大学新卒者向けの有料の就職情報誌です。会社の資本金や業績、給料のほかに、離職率や有休消化率の情報まで知ることがでます。

数社が同様の就職情報誌を発行していますが、これらは大抵無料で、企業側からの広告収益によって成立しています。そのため往々にして、企業側の都合の良い情報だけが掲載されていると言えます。

しかし、『就職四季報』は有料のため、学生にとってより有益で公正な情報が提供されているとの評価があり、ブラック企業の見分け方の参考にされています。

転職エージェントにも聞いてみる

ブラック企業の見分け方についてご説明して参りましたが、まだ不安要素も多いと思います。そこでおすすめするのが、「転職エージェント」の活用です。

転職エージェントで代表的なものは、「リクナビNEXT」や「マイナビ転職エージェント」などのエージェントサービスです。

転職エージェントを利用すると、企業には直接聞きにくい内容を面接前に確認しておけるので非常に安心です。それでは、転職エージェントを利用するメリットについてご説明いたします。

転職エージェントも離職率の高い会社は熱心に勧めない

転職エージェントは、クライアントである企業と契約して人材を紹介する仕組みになっています。

そのため、紹介した人材が「○ヶ月継続勤務したら紹介報酬○円」という成果報酬制度を採用している場合も多く、人材を紹介しても万が一すぐに辞められてしまいそうなブラック企業の場合は、熱心に勧めてこない可能性が高いのです。

消極的な姿勢に見えますが、転職エージェントも「危ない橋は渡らない」のです。転職エージェントの仕組みを知っておくことも、ブラック企業を見分けるための大きな「自衛」手段となります。

月収に残業代が含まれるかどうか

事前にブラック企業を見分ける方法として「給与明細を確認する」ことを挙げましたが、月収(給与)に残業代が含まれており、給与明細に記載されるかについても確認しましょう。

残業代は基本的に毎月変動するものですし、本来残業は無いほうが良いのです。しかし、残業が無かった月も、あった月も月収の合計金額が同じような場合は、基本給が低く設定されており、残業代で補てんされている可能性があります。

給与はあくまでも基本給がベースのため、この部分も確認しましょう。

試用期間内の待遇

試用期間内の待遇の確認も必要です。通常、健全な会社における試用期間の待遇は、試用期間が終了して本採用となった場合と同様に設定されています。

しかし、ブラック企業において試用期間中は、アルバイトやパートと同じ非正規雇用扱いだったり給料が本採用よりも低く設定されたりしています。

会社側に「安く使ってやろう」との意識があり、本採用後も社員を厚遇してくれる可能性は低いと言えます。長く社員に働いてほしいと思うならば、試用期間からスムーズに本採用に移行させるので、試用期間中の待遇が悪いことはありません。

社員の年代のバランス

社員の年代バランス」も確認しておくべき点です。健全な会社の社員の年齢構成は、「30代・40代が多い」という特徴が挙げられます。

30代と40代は、それまでのノウハウが蓄積された働き盛りの年齢層のため、会社から見ても最も稼ぎ頭の存在と言えます。そのため健全な会社は、30代・40代を厚遇するため定着率が良く、この年代が厚い層を占めているのです。

一方のブラック企業は定着率が悪く、常に新人を大量に採用しないと経営が回らない状態に陥っています。そのため、ブラック企業の社員構成は新人と経営者のみの場合が多いと言えます。

出典:性、年齢階級別の入職と離職

面接でブラック企業を見分ける

事前調査でブラック企業を見分けるポイントについてご説明して参りましたが、いろいろ確認した上で面接に臨む場合もあります。事前調査では怪しいと思っていても、経験不足からくる勘違いということもあり得ます。

ここでは実際の面接において、ブラック企業か否かを見分ける方法についてご説明します。

残業のことを聞いて答えられないようなら危険

1947(昭和22)年制定の労働基準法において、労働者の1日の労働時間は8時間と決めらています。1週間で40時間を超えて労働させることは違反となります。

しかし、実際には繁忙期などで仕事が終わらない会社も多くあります。その場合は、労働基準法第36条で定められた「時間外労働協定(36協定)」が根拠となり、使用者は届け出た上で労働者に法定労働時間を超えて労働させることが可能です。

この限りにおいて労働者は残業を拒否することは出来ませんが、あくまでも心身に無理のない範囲で行うこと、そして残業代の請求もできます。

残業の有無と頻度、その場合の割増手について聞くことは決して失礼なことではありませんので、必ず確認しましょう。もし答えられないのならばブラック企業と言えます。

出典:労働時間・休日に関する主な制度

募集要項と違いがないか確認

次の面接の際にチェックする大切な内容は、「募集要項と違いがないか」という点です。具体的には、以下の内容が挙げられます。

・仕事の内容(担当する業務)
・雇用形態(正社員・契約社員・期間雇用など)
・応募要件(必要な資格の有無や経験)
・給与体系(基本給や各種手当など)
・勤務時間や日数、休日、年次有給休暇
・福利厚生

求人サイトと面接で、これらに齟齬があった場合はブラック企業と判断して差し支えないと言えます。「面接に来させる」ことを目的に求人サイトで好条件を示し、面接では甘言を用いて巧みに入社させようとする意図が存在しています。

明らかに好感触ではない面接の後に即内定が出たら怪しい

面接後、「明らかに好感触ではなかったにも関わらず、すぐに内定が出た」場合も要注意です。人手が足りないため、とにかく「誰でもいいから」働いてもらわなければ稼働しない会社はブラック企業といえるでしょう。

人手が足りるようになったり忙しくなくなったりした場合、このような会社はすぐに雇用を打ち切る可能性が高いのです。入社後、使用者と労働者が気持ちよく働くために、お互いの人と成りを伝える面接でのコミュニケーションは非常に重要です。

コミュニケーションを重視しない会社は、やはり危ないと言わざるを得ません。

話しやすそうなら逆質問で面接官のことを聞く

面接時でのブラック企業かどうかを見分ける最後の方法は、話しやすそうな雰囲気の人であれば「面接官に逆に質問する」という方法です。

一番重要な質問は、面接官自身の退社後や休日の時間の過ごし方についてです。答えが、「趣味を楽しむ余裕がない」や「仕事ばかりしている」などであれば、間違いなくブラック企業と言えます。

健全な会社は、社員が働き詰めだと心身に不調をきたすことを心得ているので、長く社員に務めてもらうためにもワーク・ライフ・バランスを重視しているはずです。

上司である面接官からこのような考えが示されない場合は、入社後に残業を強要される可能性が充分に高いでしょう。

職場を観察してブラック企業か判断する

ブラック企業についての事前調査でのチェック、さらに、面接時に見分ける方法についてご説明しました。それでもまだ判断が付かない場合は、「職場を見学(観察)する」方法があります。それでは具体的にご説明いたします。

面接のついでに見学はさせてもらったほうがいい

面接が終了した後は、ぜひ職場の雰囲気を知るために見学をお願いしましょう。面接官が案内をすることもありますが、社員に案内をさせる場合もあります。その際に失礼にならないように、いろいろな質問をするのも良いでしょう。

とっさに嘘をつけない人のほうが多いので、正直な反応が返ってくることがあります。ブラック企業か否かの判断材料の一つになります。

また、仕事以外での社員の様子がわかるため、休憩所や社員食堂があれば利用させてもらう方法もおすすめです。社員がリラックスした雰囲気であればブラック企業の可能性は低く、反対に疲れ切った生気のない雰囲気が感じられた場合はブラック企業の可能性が高いと言えます。

業務時間外でも明かりがついているなら要注意

次のブラック企業か否かを見分ける方法は、「業務時間外でも会社に明かりがついている」かという点です。平日の連日連夜、深夜近くまで、あるいは深夜を過ぎても明かりが点いている会社は危険です。

繁忙期であれば多少は問題ないと言えますが、季節に関係なく連日連夜というのはブラック企業の可能性が高くなります。増してや休日も常に電気が点いている場合は、ブラック企業と判断して間違いないでしょう。

この方法は面接時には確認できないため、別な日に会社の定時時間外に近くまで行き、屋外から目視で確認することができます。数日間続けて観察することをおすすめします。

連日連夜、休日にも明かりが点いている場合は、社員のワークライフバランスを重視していないことになります。

社員の会話に聞き耳を立ててみる

面接後に見学をさせてもらうことをおすすめしましたが、休憩所や社員食堂を利用させてもらうことが可能であれば、不躾にならないように、社員の会話に聞き耳を立てたり様子を眺めたりしましょう。

社員が会社のどんな事に対して不満を持っているのか、反対にやりがいを感じているのか、楽しいと思っていそうな事は何かなど、いろいろなニュアンスが会話から伝わってくるものです。

場合によっては、話がしやすそうな人を見つけて素直に聞いてみるのも良いでしょう。誠実な人であれば、差し支えのない範囲で教えてくれるかもしれません。

とにかく、面接時には積極的にいろいろな情報を収集することが、ブラック企業に入社することを避ける「自衛」手段なのです。

ブラック企業に就職してしまった場合の対処法

以上、「事前調査で見分ける方法」「面接で見分ける方法」「職場を観察して見分ける方法」についてご説明しました。その上でブラック企業に就職してしまう場合もあると思います。

心身にダメージをきたす前に辞めてしまうほうが良いこともあるでしょうし、反対に未経験がゆえに勘違いということもあります。

そこで、入社後、不安を感じたときの対処法についてご説明いたします。

まずは本当にブラック企業といえるのか判断

「ブラック企業」の定義づけがされていないことからも明らかなように、その線引きが難しいのは否めません。往々にしてあるのが、社会経験のない新卒者が「自分の思い通りにならないから」という理由で、自分の会社をブラック企業と決めつけてしまう場合です。

早合点をして安易にブラック企業扱いをする前に、まずは信用のおける同僚、家族や友人に相談して客観的な意見を聞くことをおすすめします。

冷静な判断をすることで、「会社をやめてしくじった」ということのないようにしたいものです。新人の場合はなかなか思うように仕事ができないのは当たり前です。また、自分のミスなどで残業をすることになったのであれば、無理のないことです。

会社のせいにする前に、客観的に自分の行動を振り返る姿勢が必要です。

違法性があるならすぐ辞めていい

これまでにご説明したブラック企業の特徴に該当する内容が多かった場合や、周囲の客観的な意見を聞いて違法性があると判断した場合は、会社を辞めても差し支えないでしょう。

「残業が多すぎる」「上司からの叱責が耐えられない」などが多く、心身ともにダメージがあると判断した場合は、これ以上務めると非常に危険です。

充分に良く考えた上での判断として会社を辞めるのであれば、あなたのことを大切に思う家族や友人も反対はしないでしょう。じっくり探せば合う会社は他にあるはずです。

無理してブラック企業にしがみつく必要はありません。

違法ではない程度なら自分の心身と相談

ブラック企業の線引きは非常に難しいため、自分はブラック企業だと判断しても周囲は同様の判断をするとは言えません。判断に悩んだ場合は、経歴に傷がつくのも心配ですので、耐えられるようでしたら一年様子を見る事をおすすめします。

もしかすると、一年後に思い過ごしだったと思えたり、職場環境が改善したりすることもあり得ます。やはり、新しい仕事を探すのは精神的にも肉体的にもきついため、心身に余裕がある場合は「まずは一年」と割り切って様子を見ましょう。

しかし、睡眠や摂食障害などの身体に不調や異変が出た場合は、すぐに受診しましょう。ストレスの大変さは本人にしかわからないものです。家族のためにも無理はせずに、自分の身は自分で守りましょう。

許せる部分が大きいなら割り切って働き続ける

色々チェックした結果、ブラック企業の可能性が高いと判断した場合ですが、さらに突っ込んで「許せる部分は何かあるか?」と“損得勘定”で考えてみるのもおすすめです。

人によっては、「拘束時間は長いが残業代が出るので稼げる」や「根性論の気風は合わないがとにかく家から近くて通いやすい」など一長一短があるかもしれません。

もし、許せる部分が大きいならば、割り切って働き続けるという選択肢もあります。

「石の上にも3年」ということわざがありますが、3年務めるとある程度のノウハウが蓄積され、スキルにつながります。そうすると、他の会社への転職もしやすい環境が整います。

心身にダメージをきたさないことが前提ですが、辛抱できるようであれば辛抱して、まず一年は頑張って務めてみましょう。

小さい会社ならブラック体質改善はしやすい

ブラック企業と言われる小さい会社の経営者は、もしかすると自身がブラック体質であることを認識していない可能性があります。その場合は経営者と円滑にコミュニケーションを取ることで、ブラック体質が改善される可能性が高いでしょう。

他の社員と一致団結し「会社をより良くするため」のいくつかの提案を友好的にしてみましょう。敵意を持って臨むのではなく、友好的な態度で接すれば経営者も警戒心を解いてくれるでしょう。

また、あなたがITベンチャーなどの小さい会社の技術職や資格職ならば、経営者はあなたに辞められると困るため、あなたの意見が通りやすい場合もあります。人の足元を見るのはよくありませんが、「会社の業績を上げる」ための意見として真摯な態度で臨めば、やはり理解をしてしてくれるのではないでしょうか。

退職するなら次の転職は必ず成功させよう

いろいろ考えたうえで会社を辞めることになった場合は、「次の転職は必ず成功させる」という気概を持って奮闘しましょう。その際に役に立つのが転職エージェントです。

就職活動は、社会経験のない新卒者は上手くできないことのほうが多いと言えます。その場合は転職エージェントを積極的に活用しましょう。

数多くの転職エージェントがありますが、親身になってくれる転職エージェントであれば、あなたの深刻な相談事にも真剣に向き合ってくれます。前向きな志望理由などを一緒に考えてくれますし、面接時の適切なアドバイスもくれます。

転職エージェントは、あなたの気持ちに寄り添ったお手伝いをしてくれるのです。

すこやかな心身でワークライフバランスのとれた仕事をしよう

ブラック企業の見分け方について、「事前調査の場合」「面接の場合」「見学(観察)する場合」、そして「入社してしまった場合の対処法」についてご説明しました。

ブラック企業の定義は特にありませんが、主だった事例として、長時間労働やノルマを課す、賃金不払残業やパワーハラスメントなどが挙げられます。これらには細かいチェックポイントがあるので、ぜひ自衛手段の知識として身に着けておいてください。

仕事は人生を彩り豊かにするもので、決して仕事のために人生があるのではありません。ブラック企業への就職を避けるためにも転職エージェントを活用し、あなたに合った仕事を見つけてください。

そして、すこやかな心身でワーク・ライフ・バランスの取れた毎日を送りましょう。