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「人の役に立つ仕事」は自分のためになり、自分を幸せにする仕事

仕事をするからには人の役に立ちたい

多くの人は仕事の目的として、「報酬を得る」ことのほかに「人の役に立つ」ことも掲げているのではないでしょうか。もし報酬を得ることだけを目的にしているのだとしたら、これほど味気ないことはありません。やはり仕事は、喜んでくれる人がいるからこそ「また次も頑張ろう」と励みになるのです。仕事をするからには人の役に立ちたいと考えるのは当然です。

しかし、世の中で人の役に立たない仕事は一つもありません。どんな地味な仕事でも裏方仕事でも、間違いなく人の役に立っているのです。これから仕事を探そうとしている人は、まず、この点を心得て頂きたいと思います。

人の役に立つ仕事をするメリット

「どんな仕事も人の役に立っている」とお伝えしましたが、現実問題として地味な仕事や裏方仕事にスポットライトが当たりにくいのは否めません。悲しいことに多くの人が「人の役に立つ仕事」と「そうではない仕事」という二項対立で職種を判断しているのではないでしょうか。

それでは、一般的な「人の役に立つ仕事とそれをするメリット」とは何でしょうか。メリットというと利害関係や損得勘定といった金銭面に意識がいきますが、人の感情に訴える情緒面でも大きなメリットが挙げられます。今回は、この情緒面に焦点を当ててご説明していきます。

感謝されやすい

情緒面における最大のメリットは、やはり、人から感謝されることでしょう。人から感謝されたり褒められたりすると嬉しく感じるのは、人情として当たり前のことです。「喜ぶ笑顔が見たい」「有難うと言ってくれてうれしい」などの感情は、仕事のモチベーションにつながっていきます。

こういった感情を抱く背景には、社会貢献をしているという実感があるからと言えます。社会貢献というのは、社会をより良くするためのお手伝いですが、そこに存在しているものは「人の幸せ」を願う意識に他なりません。その結果として感謝されることが多くなります。

ただし、社会貢献の最たるものは、損得勘定抜きで行われるボランティア活動と言えます。民間施設や公的機関では解決し得ない社会問題の解決は、ボランティアによって支えられていることが多いのです。

やりがいを感じやすい

やりがいというのは、自分の行った仕事の成果が目に見えた場合に感じることが多いと言えます。間接的にではなく、直接的なわかりやすい形でレスポンスがあると尚更です。何らかの成果が出ると、お客様に感謝されたり上司から評価されたりといった場面が多くなるでしょう。そうするとやりがいが増します。

しかし、やりがいとは他人の価値基準で判断されるものではなく、自分自身でその価値を見つけるものです。例え、お客様から感謝されなくても上司から評価されなくても「やりがいが感じられない」とは思わないでください。

往々にして、規模の大きな仕事や傍目に派手な仕事のほうがやりがいを感じやすいのは否めませんが、どんな仕事も本人の意識次第でやりがいは感じられるものです。

仕事を始めたころは、感謝や評価はそんなには頂けません。ほとんどないと言っても良いでしょう。仕事に意義を見出すためには、自分で小さな目標を設定して少しずつクリアしていくことが大切です。

仕事に誇りを持てる

「仕事に誇りを持つ」ことは、仕事を続けていく上で重要です。どんな仕事でも人の役に立たない仕事はありませんので、誇りを持って堂々と務めれば良いのです。しかし、ここでも世間的な評価として「誇りを持てる仕事」と「そうではない仕事」の二項対立が存在しているのは否めません。

一般的に「誇りを持てる仕事」は、代替のきかない職種と言えます。“その人だから”、“その資格を持っているから”といった特別なスキルがある人において、よりその傾向が強いと言えます。人の役に立っているという意識が強くなるほどに、仕事に対する誇りは益々高まります。

自分の成長につながる

「人の役に立つ仕事」は、他の人が嫌がる内容や他の人では代替できない難しい内容のものが多いでしょう。特別なスキルや素質が必要なことが多いのです。ところが、努力してこのような仕事に就くと、苦手だったことが克服され、新たな自分の可能性を発見することができます。率先して人の役に立つ仕事を行うことで、人は知らず知らずのうちに成長しているはずです。

そして、成長は自分だけではなく周りの人も幸福にすることが可能です。人間の成長とは人格形成であり、より良い社会を作るために必要なことです。積極的に人の役に立つ仕事をしていきましょう。

人の役に立つ仕事ランキング

それでは、ここから一般的に言われている「人の役に立つ仕事」を一覧で見てみましょう。具体的に、感謝されてやりがいが感じられる、そして、誇りを持てる仕事とは何でしょうか。医療系から始まり教育系までの5つのジャンルを挙げました。

1位:医療系の仕事

医療系の最前線にある職業として、人の命を守り健康な暮らしやサポートをする医師や看護師が挙げられます。さらに、医療系の仕事は細分化されており、薬剤師・理学療法士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師などが挙げられます。なかには国家資格が必要な仕事もあり、責任が伴うためその分やりがいを感じられると言えます。

このように医療系の仕事は細分化されていますが、他の仕事と同様に医療系の仕事も、どの仕事が上位ということは言えません。それぞれの職種が密接に連携し合うことで、病気や怪我の回復のお手伝いをしてくれています。

2位:公務員

公務員は、国家公務員と地方公務員の2つに分けられます。その違いの概要は、次のようになります。国家公務員は国家機関に所属し、政策立案や法令整備などの様々な国家の運に関連した業務に従事します。全国、ときには国際社会に関わる企画の立案や執行に関係するため、仕事の規模も非常に大きくなる場合があります。

地方公務員は県庁や市役所などの自治体組織に所属し、地方行政の視点で住民の生活に密着した業務に当たっています。国家公務員と比較すると仕事の規模は小さくなりますが、その分、地域住民と密接な関係を持つことができるため、目に見える部分で「人の役に立っている」「やりがいがある」という実感を持ちやすいと言えます。治安の維持に努めている警察官も、警視正より下の職域であれば地方公務員に該当します。警視正以上になると国家公務員になります。

3位:自衛隊

自衛隊は日本の防衛省の特別機関であり、自衛隊の任務を受けて働く職員は特別職国家公務員としての「自衛官」になります。所属機関は陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊のいずれかで、有事に備えて軍事訓練を行っています。有事ではない場合でも、災害復旧支援活動も行い、人の役に立っています。

自衛官になるには「幹部」「パイロット」「医者」「看護師」などの様々なコースがあり、能力と適性に応じて任務に就くことができます。多くは高校や大学卒業後に「幹部候補生」として入隊しますが、訓練の厳しさや閉鎖的な環境から除隊する人が多い仕事でもあります。

4位:NPO・NGO

NPOは「Non-Profit Organization」、または「Not-for-Profit Organization」の略称で、非営利組織と訳されます。NPOは国内での活動が主体で、法人格を取得した団体は平成30年12月末時点で1,000件超と増加傾向にあり、需要の高さがうかがえます。

NGOは「Non-Governmental Organization」の略称で、非政府組織と訳されます。海外派遣などもあり、国際的に活躍できる機会が多い仕事です。国際NGOはフランスのMSF(国境なき医師団)やバングラデシュのGRAMEEN BANK(グラミン銀行)を始めとし10,000以上あると言われ、やはり需要の高さが示されています。

いずれも、社会問題解決のために寄付や助成金、または事業による収益を活動原資としています。収益の分配が目的ではないため安定した給与体系を採用しているところは多いとは言えず、報酬を仕事の最大のモチベーションとしている人にとってはやりがいのない仕事です。

反対に、「感謝される」ことにやりがいを感じる人にとっては「人の役に立っている」ことを実感できます。しかし仕事というよりもボランティア意識が強い内容と言えます。

参考:特定非営利活動法人の認定数の推移

5位:福祉系の仕事

福祉系の仕事は、介護福祉士(略称:介護士)や社会福祉士、精神保健福祉士、心理カウンセラー、保育士などが挙げられます。

ケアワーカーとも呼ばれる介護福祉士は国家資格で、老人ホームなどの福祉施設で高齢者や身体障害者の生活介助を行います。介護職は国家資格なしでも、また未経験でも職に就けるヘルパーの仕事もあります。利用者と深い関係性を築けることから感謝されることが多く「人の役に立っている」と実感することができます。その反面、心身にかかる負担は大きく、離職者の多い仕事でもあります。

カウンセラーには、心理カウンセラー、産業カウンセラー、スクールカウンセラー、臨床心理士などがあります。心理カウンセラーは、「公認心理士」として平成29年に国家資格認定されましたが、他は民間団体が認定する資格となっています。

このなかで最も信頼度の高いのが、大学や大学院での心理学の勉強と現場での経験が必要で、5年ごとの更新制度がある財団法人日本臨床心理士資格認定協会の臨床心理士です。しかし、いずれのカウンセラーも心に悩みを抱えている人の相談に乗るため、人の役に立っていることを実感できる仕事です。

保育士は、0歳から小学校就学前までの乳幼児の保育と、保護者に対して保育に関する指導を行うことができる国家資格です。やはり直接現場で子供や親と接するため、やりがいを感じられる仕事です。

6位:教育系の仕事

教育系の仕事は主に小学校や中学校、高校の教職員で、未来のある子どもに関わる仕事のため非常にやりがいが感じられます。教え子が志望校に合格できて感謝されると、教師冥利に尽きると言えます。

勉強のサポートだけではなく生活の悩み相談に乗ることもあり、生徒からの信頼を得ることができれば「人の役に立っている」ことを実感できます。その反面、難しい年代の子どもたちが相手のため中途半端な対応で臨むと、すぐに見透かされてしまいます。

教職員と同様に、教育系の仕事は学習塾の講師も該当します。こちらは勉強面のサポートだけですが、学校の教職員と同じように教え子が志望校に合格すると、非常にやりがいが感じられます。

人の役に立つ仕事に就職するには?

「人の役に立つ仕事」はいろいろあることがお分かり頂けたと思いますが、それでは就職するにはどうしたら良いのでしょうか?気になる仕事があった場合は、就職するための手立てを考える必要があります。仕事によっては特別な資格やスキル、経験や素質が必要なものもあります。それでは一つ一つ見ていきましょう。

資格職は計画を決めて今から頑張ってみる

医療系や福祉系、公務員などの採用は、必ずしも新卒限定ではありません。特に医療系や福祉系は、ある程度の社会経験を積んで中年になってから一念発起して資格を取得した人も多くいます。

しかし、国家資格や特別な資格が必要なため、早い準備と念入りな計画が必要です。資格取得は決して簡単なものではないので、覚悟を決めて勉強をする必要があります。途中で挫折するリスクの少ない通信制度を利用する方法もあります。

キャリアがあるならNPO・NGOへの道もある

社会の問題解決を目指すNPOやNGOは、社会人としての経験を活かすことができる仕事です。そのため新卒だとほぼ入ることができませんが、中途ならば募集をしている場合が多くあります。むしろ社会経験者、キャリアが優遇されると言えます。

日本国内の国際協力NGOの場合では、5人以上の有給スタッフを抱えている団体は全体の約半数に過ぎないと言われています。実情は、少人数のスタッフがボランティアや支援者、現地採用スタッフに支えられて活動を行っています。そのために即戦力が求められているのです。この状況はNPOにおいても同様です。人の役に立つことを最大のモチベーションにしている人は、ぜひ携わってきた仕事、キャリアを生かしましょう。

参考:(特活)関西NGO協議会

一般企業でも人の役に立つ業種や職種はある

特別な資格やスキルがなくても、一般企業でも充分に人の役に立てる仕事がたくさんあるのは言うまでもありません。

「あれがあるから毎日が楽しく暮らせる、仕事も頑張れる」と思い浮かぶ商品が3、4個はあるのではないでしょうか。嗜好品ではなくても、不可欠な日常生活用品も多くあります。そのような商品を提供してくれている企業は、社会貢献度の高い事業をしていると言えます。そのような企業で働くことができれば、仕事にやりがいも見いだせます。

担当は商品開発にこだわる必要はありません。営業や事務職でも人の役に充分に立っています。営業の人がいなければ商品を売ることができません。事務の人がいなければ経理や総務などの仕事が回らないため、商品開発も営業もうまくいきません。すべての業務がお客様に喜んで頂くために連携しているのです。お気に入りの商品を製造販売している企業があれば、ぜひ勇気を出して門戸を叩いてみましょう。

転職エージェントに相談する

自分一人でどうしたらよいかわからない場合は、転職エージェントに相談してみるのも良い方法です。転職エージェントは求人情報を探してくれるだけではなく、志望動機を一緒に考えることや面接の練習など転職希望者の気持ちに寄り添った対応をしてくれます。困ったときにとても頼りになるのが転職エージェントです。

しかし、転職エージェントもいろいろあるので実際に話を聞いてみて、信頼の置ける転職エージェントを見つけ出してください。そうすればきっと希望する仕事に就ける可能性が高くなることでしょう。

主婦・主夫も人の役に立つ仕事

いろいろな人の役に立つ仕事について見てきましたが、もしかすると仕事にやりがいが感じられなくなっている人もいるかもしれません。または、もっと違う別な方法で人の役に立つ仕事をしたいと考えている人もいるかもしれません。これらの場合は、「家庭で働く」=「主婦」になるという選択肢を考えてみるのも一計です。大好きなご主人と子供のために一生懸命に家事をこなすことは、充分に人の役に立つ仕事です。

もちろん、女性に限った話ではありません。奥さんが外で働き、夫が「家庭で働く」=「主夫」になることは現在は珍しいことではなくなりました。「男だから、女だから」という時代錯誤な考えは捨てましょう。適材適所で仕事をすれば良いのです。

人の役に立つ仕事は自分の役にも立つ

「人の役に立つ仕事」は、人に感謝されることで大いに実感できます。やりがいも感じられます。その結果、「また頑張って働こう」と思えるので、結局は自分の役にも立っていま

繰り返しになりますが、世の中に人の役に立たない仕事は一つもありません。目に見える形で現れるのか、またはそうでないのかだけです。「自分の仕事は必ず人の役に立っている」と前向きに考えることが大切なことであり、自分を幸せにする最良の方法です。