仕事を辞める人の理由は?辞める理由をランキング形式で紹介
仕事を辞めるべきかどうか迷っている人に伝えたい3つのこと
仕事は楽しいことばかりではありませんよね。一日の大半を費やすからこそ、悩みはつきものです。もう辞めてしまいたい、と思う瞬間は、長く仕事を続けていると誰でも経験してしまいますよね。
ですが、いざ仕事を辞めるとなると、とても勇気が必要です。「職場に迷惑をかけるかもしれない」「生活が安定しなくなったらどうしよう」と考えてしまうと二の足を踏んでしまいます。辞めるにしろ辞めないにしろ、仕事に対する悩みごとは尽きません。
それでは、仕事を辞めようか悩んでいるあなたに、自分の悩みや環境をチェックするための3つの指針をお話していきます。
仕事を辞めたいときの気分転換に、自己診断ツール「ミイダス」
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dodaなどでおなじみパーソルキャリアが提供する「ミイダス」は、仕事を辞めたい気持ちを少し楽にしてくれる、市場価値診断&転職支援ツールです。
プロフィールを入力すると、まず転職市場における自分の価値=転職後の想定年収が算出されます。さらにうれしいのが、登録して待っているだけで転職のチャンスがめぐってくることです。自分自身ではなにもアクションを起こさなくとも、自分の市場価値を認めてくれた企業から、スカウトメールが届く仕組みになっています。
[box_checkpoint title=”ミイダスをおすすめする理由”]
- 自分の市場価値がわかり、自分の可能性に対して前向きになれる
- 自分の市場価値を認めてくれた企業からスカウトが来る
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スキマ時間に簡単登録&診断で、あとは待っているだけ。スカウトが届いたら、その時点で書類選考は通過しているので、すぐに面接へ応募できます。まずはぜひ診断を試してみてください。
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心身の健康を壊すような状況ならすぐに退職・転職を
現在身体や精神に問題はありませんか?
[box_checkpoint title=”チェックポイント”]
- 眠れない
- 通勤途中に突然涙が出て止まらない
- 食事もままならない
- 過労で倒れた
[/box_checkpoint]
このような状況にあなたがいるとしたら、とにかくすぐに仕事を辞めるべきです。
健康被害がある場合は仕事を休んででも医者に行ってください。自分でも辞めるべきかどうかわからない場合は、医者に自分の労働状況を話して、緊急性があるかどうか判断してもらってください。薬を処方してもらい、診断書を書いてもらって、早急に仕事から離れましょう。
自分の命より大事な仕事はありません。
20代なら「JAIC」で納得できる企業に入り直そう
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心身が削られているときは、退職や転職を勧められても「そんなことをしたら次働けるかわからない」と思ってしまうかもしれません。しかし、冷静に考えれば仕事は他にいくらでもあります。今は自信がなくなっているだけかもしれません。
今もしあなたが20代なら、改めて納得の行く職場をみつけるために、JAIC(ジェイック)に相談してみましょう。
JAICは、社会人経験の少ない20代向けの就職支援サービスです。正社員として通用するよう、しっかりとビジネス研修を行ったうえで、若さに可能性を感じてくれるホワイト企業との出会いを提供してくれます。
[box_checkpoint title=”ジェイックをおすすめする理由”]
- 社員の定着率が高く、若手が安心して働ける就職先を紹介してもらえる
- 強力なビジネス研修プログラム「就職カレッジ」で就職成功率UP
- フリーターや既卒から優良企業に就職できた利用者が多数
[/box_checkpoint]
JAICで紹介してもらえるのは、「短期間で退職する社員がいない」「雰囲気が良い」「業績が安定している」などの条件を満たす企業です。ストレスで心身が害される前に、ぜひ相談してみましょう。
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ブラック企業で働いていると感覚が麻痺することもある
もしもあなたがブラック企業に勤めているとしたら、自覚のあるなしに関わらず感覚が麻痺している場合があります。悪質なブラック企業には、洗脳ノウハウを使うような会社もあります。
あなたはこんな環境で仕事をしていませんか?
[box_checkpoint title=”チェックポイント”]
- 上司に「おまえのような社員は転職しても引取先がいない」などの暴言を繰り返し言われる
- 疲れすぎて頭が回らない、難しいことが考えられない
- 労働条件は悪いのに、「おまえがいないと困る」と言われて必要とされているような気持ちになる
[/box_checkpoint]
このような環境は要注意です。
極限状態になるほどの疲れで思考能力を奪い、その状態で会社で仕事をするしか選択肢がないように誘導するのはブラック企業の常套手段として知られています。また、怒鳴りつけたりひどい言葉でなじったあとでとびきり優しくするのも、「この会社は自分を必要としているいい会社だ」と社員に思わせる洗脳ノウハウの一つです。
このような会社にいるといつの間にか感覚が麻痺してしまい、会社で仕事をするか死ぬかの2択しか残されていないという気分になります。心当たりがある場合はその会社を今すぐ離れるべきです。
自分が本当に辞めたい理由を明確にして改善の余地があるか考える
もちろん仕事を辞めたいと思ってしまったのには原因があります。
本当に辞めるかどうか迷った時、自分の辞めたい理由を明確にする作業はとても大切です。
仕事を辞めることで解決できる原因なのか
仕事を辞めたいと思うほどつらいことに直面した事実はもちろん重要です。ですが、その悩みが仕事を辞めることで解決できるものなのかを精査しなければ転職先で同じ現象が起こってしまう可能性があります。
職場の人間関係がストレスであれば、職場を変えることで解決できるかもしれませんが、例えばうまくいかなかった原因にあなたの態度や失敗があったのであれば、繰り返さないように知っておく必要があります。また、原因となったことを解決することで、環境が改善される場合もあります。
仕事を辞めなくても改善できる原因ではないのか
辞めたいと思う原因があるにせよ、仕事を辞めるとなると、次の仕事を探したり、上司を説得したり、業務の引き継ぎをしたりと、やることが山積みです。普段の業務と並行でやると、辞めるための作業も負担が大きいものなのです。
それだけの負担がかかっても、仕事を辞めるメリットがあるのかはきちんと考えておかなければいけません。
「仕事内容に対して待遇が見合っていない」というような不満であれば、会社側に交渉することで改善してもらえる場合があります。仕事自体は苦痛ではないという方は、先にこちらを試してからでも遅くないでしょう。
これがみんなの本音。仕事を辞める理由ランキングTOP10
仕事を辞めるのにも色々な理由があります。
それでは、多くの人が我慢できずに辞めてしまう時、どんな理由で辞めているのでしょうか?ランキング形式でご紹介します。
1位:上司との折り合いが悪い・仕事の仕方が気に入らない
最も多く理由として挙げられているのが、上司に関する不満です。
仕事上どうしても無視できないのが上司の存在ですよね。その上司と折り合いが悪いというのはやはり仕事をする上で致命的な問題になってしまいます。
好き嫌いが仕事に影響しないような上司ならまだやりようがありますが、そんな上司ばかりではありません。上司との相性が悪いと仕事での評価にまで影響する大きな問題になります。気に入らないからとキャリア構築を邪魔されるのはなんとしても避けたいですよね。
また、上司の仕事の仕方が気に入らないという声も多いです。上司と性格が合わないだけなら個人的な付き合いを極力減らすことでストレス軽減を図れますが、最も関わらなければいけない仕事への姿勢が合わないというのは仕事をする上で致命的ですね。
性格が気に入らなくても仕事ぶりだけは尊敬できるような上司の元で仕事をしたいところです。
2位:給与が働きに見合わない・給与額が不満
仕事と切っても切れない悩みが給与の悩みです。生活がかかっているので、切実な問題ですよね。
長時間勤務しなければいけない環境や、人の命を預かる仕事など、仕事によって仕事量や責任の重さが変わってきます。本来給与は仕事量が増えるほど多く、責任が重いほど高くなっていくべきですよね。ですが、残念ながらそうきちんと評価してくれる職場ばかりではないのが現状です。
この給与ではこんな仕事はできない、という感情が引き金となり仕事を辞める人は少なくありません。
また、単純に生活が成立するほどの給与がもらえないから続けられないという人も多くいます。いくら仕事が楽しくても、食べることに困るような生活では続けたくても続けられないですよね。
実際給与が低すぎて生活が維持できないことを理由に幼い頃から夢だった職業を泣く泣く諦めたという人も少なくないようです。
3位:労働時間や労働環境に問題がある
労働環境や労働時間の問題はどんな職業でも無視できない問題ですよね。
納期の手前で一週間家に帰らず仕事場に缶詰め、というような常識の範囲を超えた労働時間を強いられるような現場であれば、辞めたくなってしまいます。残業ばかりで普段仕事以外の何をして生きていたか思い出せないという状況は避けたいですよね。
また、労働時間の他にも労働環境が悪くて辞めるしかなかったという人は多いです。
[box_checkpoint title=”チェックポイント”]
- セクハラやパワハラが横行している
- ミスの責任が個人の責任になってしまうせいでギスギスしている
- ルールが細かすぎて窮屈
- ノルマが厳しい
[/box_checkpoint]
このような環境での仕事は、客観的に見ても楽しくなさそうですね。
精神衛生にも良くないので、早く辞めて環境を変えるべき状況と言えるでしょう。
4位:先輩や同僚・後輩との人間関係にトラブルがある
人間関係のトラブルは辞める理由になりがちです。人が集まって仕事をする以上は、人間関係は無視できません。特別多いのは先に挙げたように、上司との関係ですが、もちろん問題になるのは上司だけではありません。
先輩や同僚、後輩など職場の人との関係にトラブルが起こり、辞めざるを得なくなってしまうケースがあります。
[box_checkpoint title=”チェックポイント”]
- 職場で孤立してしまった
- 社内恋愛がこじれてしまった
- 職場にトラブルメーカーがいる
[/box_checkpoint]
トラブルの種類は様々ですが、人間関係は自分一人で完結するような問題ではないため、仕事を辞めてリセットをかけたいという人は多いです。
5位:仕事内容が合っていない・仕事内容にやりがいがない
仕事では、「憧れて就職したものの、仕事内容が自分に適していなかった」ということも起こりますよね。憧れは原動力になりますが、自分に向いていないことをずっと続けることは苦痛を伴います。どれほど頑張っても報われない期間が続いてしまうと、転職をしたほうが賢明だと考えてしまいますよね。
また、仕事の内容が思ったよりつまらなくて、やりがいを感じられないという理由で辞める人もいます。
仕事はやってみないと向き不向きがわからないので、「思い切って飛び込んでみたら失敗した」ということは当然あります。ここで辞める決断をすることも仕事を続ける上では大切な感覚と言えるでしょう。
6位:社風や経営方針が合わない
「仕事内容は面白い」「労働条件も悪くない」という人が辞めようか悩んでしまう理由の一つが、社風や経営方針の不一致です。
「社風」というと曖昧に聞こえてしまいますが、社内の雰囲気というのは集まる人間に影響されて決まります。なので、社風が合わないと感じたのであれば、最終的には「職場に馴染めない」「苦手な同僚が多い」などの人間関係の悩みに発展する可能性が出てきます。
また、会社の経営方針と自分の働き方が噛み合わず、会社についていけないと感じて仕事を辞めてしまう人もいます。
役員が暴走したり、経営陣が市場を理解できていないことで「このやり方では失敗する」と強く感じてしまう方向に会社が向かっていくことがあります。そんなことが続くと、会社の将来性に希望が感じられなくなってきますよね。
将来性を感じない会社にいても、自分のキャリアが見えてきません。転職してしまったほうが良いと判断してもやむを得ないでしょう。
7位:社長のやり方が気に入らない
経営方針の話に通じる問題ですが、社長のやり方が気に入らなくて仕事を辞めてしまうケースもあります。
[box_checkpoint title=”チェックポイント”]
- 利益最優先で取引先のことを考慮していない
- 社員を大切にしてくれない
- 考え方が合わない
[/box_checkpoint]
このように社長のやり方に疑問を持ってしまうと、仕事を続けることが苦痛になってきます。
福利厚生や労働条件に不満がなければ仕事は続けられる、という方もいるかとは思いますが、多様な働き方が見られるようになった現在だからこそ、「やりがい」や「社会貢献」、「誇り」を仕事に持って取り組んでいる人がたくさんいます。
真面目に仕事に向き合おうとしている人が方針の合わない社長についていくのは、耐え難い苦痛でしょう。
8位:評価・待遇に不満がある
正当に評価してもらえない環境はやはり辞める原因になります。
仕事を真面目にしていてもそれが評価に反映されなければ、自分のモチベーションにも反映されませんよね。せっかく意欲的に取り組んでいた仕事でも、張り合いがなければ関心が下がっていきます。
また、待遇が悪いと感じることも仕事を辞める原因です。
例えば、「福利厚生で用意されているはずの育児休暇が認められない」と言った、就職時と入社後の待遇のギャップに苦しむケースがあります。
制度が形骸化している職場では、長く働くに値する会社なのかどうか不安に感じてしまいますよね。
9位:キャリアアップを目指したい
仕事を辞めると言っても、ネガティブな理由だけではありません。転職でキャリアアップしたいという希望があり、仕事を辞める人もいます。
キャリアアップとは現在よりも更に専門性の高い知識や経験を身につけることで自分の市場価値を高めていくことを指します。転職でキャリアアップを図る場合は、現在の仕事よりも条件の良い会社に移ることで、高い収入を得たり、今より高いポジションの仕事に就くという選択肢があります。
職場を変えることで新たな仕事にチャレンジして経験を積むことができるのです。
10位:会社や業界の将来性に不安がある
会社の経営不振や業界が斜陽産業であることなど、将来性に不安があることで転職を考えるというパターンです。
[box_checkpoint title=”チェックポイント”]
- 景気が回復しているのに設備投資に利益を回してくれない
- 常に人手不足
- 家族経営で回している
- 製品の需要が右肩下がり
[/box_checkpoint]
このような傾向が見られると、会社や業界はあまりうまく回っていません。
「会社の投資方針に納得が行く」「一発逆転の製品開発が進んでいる」という前向きな根拠が見つけられない場合、会社に残るメリットより転職のリスクを取るほうが賢明でしょう。
【パート版】仕事を辞める理由ランキングTOP5
それでは、パートタイムやアルバイトなどの非正規雇用の方が仕事を辞める場合、どのような理由があるのでしょうか?
最も多い理由を5つご紹介します。
家庭の事情で働き方を変える必要がある
学生にもよくあるパターンですが、パートタイムやアルバイトを仕事としてあえて選ぶ人には、生活を中心に据えて、空き時間に仕事をしたいという人がとても多いです。そのため、今までは平日に入ることができた人が、翌月からは土日しかシフトに入れない、というような生活の変化に職場の勤務形態が対応できず辞めなければいけないということがよく起こります。
仕事に合わせて生活をするのではなく、生活に合わせて仕事を選んでいるので、生活に合わなくなったら辞めて生活に沿うような仕事を探すというパスを通るのですね。
人間関係がうまくいかない
パートで働いている場合でも、人間関係での問題から辞める選択をする人は多いです。
人と関わらずにできる仕事は限られており、基本的にはどこかで必ず人と接しなければいけなくなります。仕事だけの関係だと割り切れる人ばかりではありませんよね。飲食業やサービス業、事務などの仕事でも、職場の人と円滑な関係を築けるかどうかは重要な課題です。
また、職場の関係だけではなく、「悪質な客の対応に疲れた」「仕事外で客にしつこくプライベートの関係を求められた」など、お客さん関係でうまくいかなかったというケースも少なくありません。
パートタイムで働く仕事の多くは接客対応が発生する職場になるので、自然とトラブルが増えてしまうようです。
もっと稼げる・条件の良い仕事をしたい
パートタイムで働いていると労働条件は時給制の会社が多いです。
正社員ほどの責任は問われない気楽な職種が多い反面、条件はあまり良いとは言えません。
[box_checkpoint title=”チェックポイント”]
- 交通費が出ない
- 時給が最低時給から上がらない
- 働きたいだけの時間数シフトに入れない
[/box_checkpoint]
このように、条件面で満足の行く仕事をパートタイムで探すのは至難の業です。
また、金銭面的にも、正社員登用されている社員と同じようにとはいきませんので、「生活費が効率よく稼げない」「今の給料では生活が回らない」など、稼げないことを理由に仕事を辞める人が多いです。
家族や自分自身の体調不良
パートタイムや非正規雇用で働いている人の中には、複雑な家庭事情が絡んでやむを得ず非正規雇用で食いつないでいるという人も多いです。そのような人の中でも、特に仕事を辞めざるを得なくなってしまう理由に「体調不良」があります。
[box_checkpoint title=”チェックポイント”]
- 元々持病の関係で悪化したら辞めなければいけないことがわかっていた
- 親や子どもの体調が大きく崩れてしまったのでサポートに時間を割かなければいけなくなった
[/box_checkpoint]
など、仕事を辞める以外の選択肢が無いので辞めるという人が多いです。
引っ越しや子どもの進学などで生活が変化した
家庭の事情の一つとして、引っ越しや子どもの進学などのライフイベントによる環境の変化があります。
パートタイムの職員が会社の都合で転勤・引っ越しになるケースは極めて少ないです。むしろ、引っ越しを考える時は「純粋に新天地に行きたい」「配偶者の転勤についていく」「子どもの進学先の関係で学校付近に家族ごと引っ越す」など、家庭の事情によるものになります。
また、ライフイベントで大きな変化としては子どもの進学も大きな要因の一つです。
家庭を主に任されている親であれば、幼稚園・小学校・中学校、と子どもの学校が変わる度にサポートするために必要な時間が変わってきます。子どもがいる家庭では最優先になるのは子どもの生活なので、子どもの生活に大きな変化が出る時には、親が働ける時間帯が変わってしまいます。
辞める前にチェック。仕事を続けるメリットは?
辞めたいと思っている時は、嫌なことで頭がいっぱいなので、仕事を続けるメリットに気付きにくくなります。
それでは、辞めずに仕事を続けた時、どんなメリットがあるのでしょうか?
勤続年数などに応じて給与が上がる可能性が高い
長く勤めていると、それだけあなたの実績が社内でも積み上がっているので、社内でもポジションが上がり、それに応じて給与が上がる可能性があります。会社も必要な人員を逃すのは損失なので、長く勤めれば待遇が良くなる可能性は高いでしょう。
働き続けて期待できる給与や待遇をきちんと算出して転職した際に望める給与や待遇と比較することは、本当に辞めるべきかどうか検討する材料になるでしょう。
人事異動や転勤などで環境が変わる可能性もある
現在の職場がうまく行っていないとしても、社内での人事異動や転勤が望まれる会社であれば、転職というリスクをおかさずとも環境を変えることができる可能性があります。
今の仕事ではなく別の分野にチャレンジしたいと考えている場合、社内にあなたの興味を引く分野があるかどうかをチェックしてみることも有効な手段です。会社では異動願を出せるところもあるので、現在の部署でうまくいかないというだけであれば、社内での異動や転勤に望みをかけることも選択肢の一つになります。
経験を積むと仕事の面白さを発見できる可能性がある
今の仕事に面白さを見いだせないという方は、まだその仕事の面白さが理解できるほど経験を積めていないという可能性があります。
ある人は「絶対今年度いっぱいで辞めてやる、1年耐えたら絶対辞めてやる」と思って仕事をしていたら2年目から驚くほど仕事が楽しくなったそうです。1年で吸収した経験がうまく作用して成功したその人は、今も同じ会社で働いています。
経験年数に関係なく楽しくないという場合はもちろんこの限りではないと思いますが、まだわかっていない面白さがあるかもしれないと思って業務内容を見直すと、違う発見があるかもしれませんよ。
辞めたい理由に対する改善策を講じれば状況が変わることもある
辞めることでしか解決できないと考えていた問題が、実は改善策を講じれば十分働ける環境に回復するというケースは存在します。
問題の見極めはとても大切です。自分の「辞めたい理由」がはっきりしたら、信頼できる人に一度相談をしてみてください。社内の同僚でも構いませんし、可能なら上司でもいいでしょう。社内の人には打ち明けづらい場合は、会社とは全く関係ない友人に話すのでも十分効果があります。
自分では「解決策がない」「辞めるしかない」と思いつめてしまうような問題でも、客観的に判断するとまだ試していない改善策があるということはよく起こります。急を要する状況でないのであれば、万策尽くしてからでも遅くはないでしょう。
辞める前にチェック。仕事を続けるデメリットは?
仕事を続けるメリットを順番にご紹介しました。
それでは反対に、仕事を我慢しながら続けた場合どのようなデメリットがあるのでしょうか?
気付かぬうちに心身が病んでしまう可能性がある
問題を抱えながら仕事をしていると、心身に悪い影響を及ぼしてしまう可能性があります。労働環境が劣悪であったり、労働時間が長すぎるなど明らかな問題がある場合はもちろん悪影響です。
ただ、一見して労働環境は問題なかったとしても「行きたくない」「あの人に会いたくない」というネガティブな気持ちを持って仕事をしていると、それがじわじわと体調に影響してきます。
ひどくなると出勤しようとするだけで体調を崩したり、家に帰ったら湿疹が出て眠れないなど「環境適応障害」を患ってしまうリスクもあります。
人生そのものが楽しめなくなる可能性がある
通常仕事をしていると、生活の大半は仕事をして過ごすことになります。過度のストレスにさらされていると、「仕事が楽しくない」から「人生が楽しくない」に変わる可能性があります。
強いストレスがかかるとそれだけで体力や精神力が削られてしまうので、せっかく家に帰ったり翌日が休日であっても、体力を回復するために寝て過ごしてしまって、休みを楽しむ余裕がなくなってしまいます。
すると、「活動している時間=仕事」になってしまい、「なんのために生きているんだろう?」とさらにネガティブになっていくリスクが生じてきます。
思考がここまで落ち込んでしまうと、自力では戻せないレベルになっている可能性があるので、早めに医療機関に頼ることをおすすめします。
自分が本来持っている力が活かせず成長できないかもしれない
嫌なことを無理やり続けていると、ストレスから身を守るために思考回路が鈍くなっていきます。すると、本来なら気付けるような発見や改善点を見落としてしまったり、自分に向いている仕事や分野がわからない状況が続いてしまいます。
最高のコンディションで仕事ができなければ、自分の限界もわからず、自分の能力を低く見積もったままになってしまうので、仕事で成長する、スキルを身につけるという観点では不利になります。
もっと年をとったときに転職を考えてもできない可能性が高い
仕事を辞めたあと転職するのであれば、できるだけ若いうちにしておくべきです。
転職先の会社も新入社員の教育はコストをかけて行うので、その投資に見合うだけのリターンを採用社員には求めます。単純に試算して、年齢が若ければ若いほど、会社で活躍できる年数は長くなりますよね。そのため、よほど特殊な職場でなければ、年齢は若いほうが有利になります。
40代、50代くらいになってくると、好条件の転職先を見つけるのは至難の業です。ですので、今よりも年齢を重ねた時、転職活動が不利になってしまうということは念頭に置いて仕事を辞めるかどうかは検討したほうがいいでしょう。
建前も大切。スムーズに仕事を辞めるのにおすすめの理由は?
仕事を辞めるにしても、やはり可能であれば円満退職がいいですよね。それでは、スムーズに仕事を辞めるためには、どんな理由を上司に話せば良いのでしょうか?
建前として便利な理由を3つご紹介します。
キャリアアップや夢の実現などのポジティブな理由
会社に不満があるから辞めると伝えるよりは、「キャリアアップのため」「自分の夢のため」のようにポジティブな理由を申告して辞めたほうがスムーズです。会社への不満を素直に伝えると、単純に心証が悪いという問題もありますし、「それではこのように改善してみるからあと3ヶ月頑張ってくれないか」と提案されて、なし崩しに退職が流れてしまうリスクがあります。
この時重要なのは、「この会社には恩があるけれど、この会社では自分のキャリアパスは実現できない」ということをきちんと伝えることです。辞める選択肢以外はないという姿勢だけは崩さずに、上司に相談してみてください。
心や体の不調に関する理由
体調不良はどうしようもありません。気持ちが仕事に向かない場合でも、度が過ぎればそれは立派に疾患です。事前に医療機関を訪ね、診断書をもらってから退職の意思を伝えましょう。
会社によっては休職が認められる場合もあります。休職できそうな場合はひとまず休職申請をして、会社に所属したまま療養したり、転職に動き出すという選択肢もあります。
「戻るつもりがないのに休職にしては会社に申し訳ない」と思う方もいるかもしれませんが、心に余裕が出てきたら気持ちが変わるということも十分あるので、猶予があるなら使うことをおすすめします。
親の介護や家業を継ぐなどの理由
家庭の事情は会社も踏み込めないデリケートな問題なので、理由として有効です。
「親が倒れて急に介護が必要になった」と言えばまず退職を引き止められることはないでしょう。介護はほとんど付きっきりになる重労働ですから、仕事を続けながらの介護はとても難しいです。
また、「家業を継ぐことになった」という理由も、あり得る理由の一つです。
この場合も、親の不調を理由として挙げてもいいでしょう。「今でなければいけない」ということが伝えられれば十分です。
辞めたい理由は人それぞれ
仕事をするにさしあたって、重要視するポイントは人によって異なります。
なので、自分とだれかを比べて「このくらいで辞めるなんて」と思い悩む必要はありません。
今「辞めたい」と思ったあなたの気持ちが一番大切です。まずは、なぜ辞めたいのか、本当に辞めるべきなのかをきちんと分析して、戦略的に仕事を辞める準備を始めましょう。