タクシー運転手を辞めたい。辞めるかどうか判断するポイントとは?
タクシー運転手を辞めたいと思ったらどうすればいい?
タクシー運転手の仕事は、思うほど楽な仕事ではありません。
乗客数を増やすなどの努力のほかに、乗客とのスムーズなコミュニケーションを図る必要があります。さらに深夜労働や、ときには命に関わることにも直面します。
タクシー運転手のあれこれについてご紹介しますので、現在タクシー運転手をしている人やこれから就こうと考えている人はご参考にしてください。
他の仕事に就ける可能性は?自分の市場価値をチェックしてみよう
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タクシー運転手を辞めたくなる理由とは?
タクシー運転手を辞めたくなる理由は人によって微妙ですが、主に、身体的・精神的・経済的な理由が挙げられます。もちろん、これらのどれか一つだけではなく、複合的な場合もあります。
実際にタクシー運転手をしている人々の声を参考にし、タクシー運転手を辞めたくなる理由について紹介します。
タクシー運転の技能は生かして会社を変えたいと思ったら「タクQ」
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タクシー業界内での転職を考えているのなら、ぜひ一度相談してみてください。
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勤務時間が不規則だから
24時間いつでも利用できるタクシー運転手の勤務形態は、主に以下の3形態となります。
[box_checkpoint title=”チェックポイント”]
- 早朝から夕方頃までの「昼日勤」
- 夕方から明け方頃までの「夜日勤」
- 昼日と夜間の20時間勤務の「隔日勤務」
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定番は、昼も夜も働く「隔日勤務」です。もちろん仮眠できる程度の休憩時間はありますが、不規則であることは否めません。
うまく慣れて性に合うと思うことができればよいのですが、その前に心身の調子を崩してしまうと大変です。また、家族との生活リズムが合わないと、家でゆっくり休むことも難しいでしょう。
自由な時間を作れないから
勤務時間と関係していますが、日中も夜間も勤務せざるを得ないタクシー運転手は、プライベートな時間を確保するのが難しい職業です。
タクシー運転手にとっての稼ぎ時は、コンサートやライブ、忘新年会シーズンなどのイベントごとがあるときです。他の人が楽しんでいるときに自分は仕事をしなければいけません。
職種の違う友人とも時間が合いにくいです。週休二日で週末に遊ぶ、といった生活にこだわりがある場合は、タクシー運転手としての生活は大きなストレスになるでしょう。
20代なら「JAIC」で異業種にチャレンジしてみよう
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せっかく就いたタクシー運転手の職。しかしどうしても自分に合わないのなら、無理をして続ける必要はありません。もしあなたが20代で「まったく別の業界でもいいから社会人として再チャレンジしたい」と思うのなら、JAIC(ジェイック)に相談してみましょう。
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JAICで紹介してもらえるのは、「短期間で退職する社員がいない」「雰囲気が良い」「業績が安定している」などの条件を満たす企業です。若いうちに再就職を目指すなら、ぜひ相談してみましょう。
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給料が安いから
タクシー運転手の給料はオール基本給ではなく、「固定給+歩合給制」の場合と、出来高制の「オール歩合制」の2種類を採用している会社がほとんどです。
歩合は売上の50%が相場です。そのため、売上の多い人ほど給料が高くなる傾向にある一方で、営業成績の良くない人は給料が安くなってしまいます。
2002年の規制緩和以降、タクシー運転手の給料は低下傾向にあります。
職種 | 平均月給 |
タクシー職種 | 262,700円 |
トラック運転手 | 379,641円 |
営業用バス運転手 | 382,133円 |
乗客とのコミュニケーションが苦手だから
売上を伸ばすための方法の一つとして、リピーターを獲得することが挙げられます。やはり、愛想が良くてスムーズなコミュニケーションを取れる人のほうが指名されることが多いです。
不愛想な人にまたお願いしたいと乗客は思いません。かといって、過度に絡んでくるドライバーも好まれません。コミュニケーションが苦手で、こういう微妙なさじ加減がわからない人にとっては、客扱いの大変さは辞めたくなる一因でしょう。
乗客が理不尽な態度を取るから
たびたびニュースでも取り上げられますが、タクシー運転手には何の落ち度もないのに、乗客から罵声を浴びせられたり座席を蹴られたりなどの理不尽な態度を取られることがあります。
たいていは酔ったときの出来事とは言え、ひどい態度を取られるとげんなりしてしまいます。ときには命の危険を感じることもあります。酔っ払っていなくとも、どうせ再び出会う確率は低いだろうと思って、他人への敬意を欠いた態度を取る乗客もいます。
周りの目が届きにくい個室だからこそ、タクシー運転手は他の接客業よりも理不尽な目に遭うことが多いのです。
会社の方針が合わないから
タクシー運転手は勤務時間の大半を、車の中で独りきり、あるいは乗客と過ごしているので、会社には勤務開始時と終了時くらいしか戻ることがありません。それでも、やはり会社に所属している以上、組織からは逃れられません。
トラブルがあったときに守ってくれない、社員にも養う家族がいることを分かってくれていない……タクシー会社に限らずそういう会社はありますが、特に古い体質のまま、様々なものをなあなあで済ませる会社は、タクシー業界に多いです。
タクシー業界しか知らない場合はともかく、普通の会社勤めを経験したことのある人からすると、タクシー会社のやり方には我慢ならないこともよくあるのです。
タクシー運転手を辞めたほうがいい場合とは?
どんな仕事もそうですが、「石の上にも三年」という諺があります。明らかに法律に違反しているブラック企業だったなどよほどの事情がない限りは、3年間は頑張ってみるのがいいとされています。
もし、「3年以上働いたうえで辞めたい」あるいは「働き始めたばかりだけれど、やっぱり納得行かない」と思うのならば、その理由を自己分析して、今後の自分にとって損のない判断をしましょう。
タクシー運転手を接客業だと思えない場合
タクシー運転手は、単に「車を運転する仕事」ではありません。車の運転自体はむしろ、呼吸をするように自然にできるべきもので、実際に「仕事」になるのは、接客や取り回しの部分です。
どこに車を向かわせれば儲けられそうか、地理や天候、その日開催されるイベントなどの条件を加味して乗客を拾いに行き、悪印象を与えないようにコミュニケーションを取り、目的地で降ろすという任を果たす。これは接客業です。
もし、タクシー運転手を「車を運転する仕事」「車が好きだからやる仕事」と思っているのなら、それは不十分な考えと言わざるを得ません。接客業だと思って努力できない限りは、いつまでも歩合給が伸び悩んでしまうでしょう。
地理を覚えるのが苦痛な場合
タクシー運転手には地理試験が求められますが、一度合格すればよいわけではなく、実際に業務にあたるうえではどんどん知識をアップデートさせていかなければいけません。道路も建物も変わりますし、タクシーを必要とする人がいそうな場所も日々変わっていきます。
カーナビがあっても、カーナビにのみ頼ればすべての仕事がうまくいくわけではありません。ベテランのドライバーはむしろナビを使わないこともあります。
もともと出不精で街の様子に興味がなかったり、地図が苦手だという場合は、特に事件などがなくともタクシー運転手をしているだけでストレスがじわじわと溜まっていくでしょう。
すでに心身に不調をきたしている場合
タクシー会社では乗務前に安全走行のための点呼を実施しています。この際に基準を満たしていない場合は乗務をすることができません。しかし、会社のチェックをすり抜けられる程度の不調というのもあります。それが大きな危険につながるのです。
仕事はできるけれど体調が悪い、という状態が続いているのなら、大事に至らないうちに正直に申告して、通院なり休息なりの対策をとりましょう。
ニュースでよくバス運転手やトラック運転手の事故が話題になりますが、たいてい後から「実は持病があった」「実は高熱が出ていた」などと判明するものですよね。
タクシーの運転は他人の命を預かる仕事です。それを忘れないように適切な判断をしましょう。
運転自体が好きではない場合
タクシー運転手は、少なくとも車の運転は息をするように自然にできなければいけません。たとえタクシー運転のために新たに二種免許を取ったばかりだったとしても、運転自体は難なくこなせる状態であるべきです。
もし、運転が嫌いだったり、運転技能に自信がなく、タクシー運転手としてしばらくやってみても「慣れ」でカバーできない場合は、この仕事に向いていないといえるでしょう。
タクシー運転手には、乗客とのコミュニケーションや、仲間との連携など、運転以外にすべきことがたくさんあります。そのベースとなる運転が不安だったり苦痛だったりするなら、辞めたほうが賢明です。
事件や事故の経験がトラウマ化している場合
車の運転も好きだし接客も好きという人でも、過去に事件や事故に巻き込まれた経験があると、そのことがトラウマになってタクシー運転手の仕事が苦痛になってしまう場合があります。
今後も何が起こるかはわかりません。もし事件や事故のことを忘れられないのであれば、タクシー運転手を完全に辞めるとはいかないまでも、少し仕事から離れて休んでみることをおすすめします。
業界に限界を感じている場合
タクシー業界は、決して右肩上がりの成長株の業界ではありません。地域によっては、規制緩和で乗りやすく稼ぎやすくなったり、オリンピック需要が見込まれたりということもありますが、基本的には現状のままバランスをとって生き残っていく業界です。
タクシー会社はたいてい地元に根ざした古い企業で、役員の考え方も凝り固まっています。求人でも「年金受給者歓迎」「保証人不要」などのキャッチフレーズを掲げ、高齢者やわけありの人を消極的に採用することがよくあります。
若い力でどんどん良くしていこう、という風潮は、ごく一部の会社にしかありません。そのような現状に限界を感じているなら、別の業界に移ることをおすすめします。
どうしても他にやりたいことがある場合
他に追いたい夢があったけれどタクシー運転手になった、あるいは、タクシー運転手をしているうちにどうしても他にやりたいことができた……。夢があるのは悪いことではありません。
新しい仕事で経済的にやっていける見込みがあって、家族の賛成も得られ、タクシー運転手への未練もないのなら、一度きりの人生を悔いなく邁進してみるのもいいでしょう。3年以上同じ会社で働いていれば、不義理だと思われることもないはずです。
タクシー運転手を辞めてよかった人のエピソード
これらのような理由から、実際にタクシー運転手を辞めた人は、辞めた後にどんなメリットを感じているのでしょうか。よくあるエピソードをご紹介します。
身体的苦痛から抜け出せた
[review sex=”man” job=”元タクシー運転手” title=”朝起きて夜寝られるようになった” rate=”4″]隔勤で20時間働いては一日中だらだら寝て過ごす生活から脱却できました。タクシー運転手をしている間は、そういうものかと思ってすっかり慣れていましたが、今ではやはりあの頃は体内時計が完全に狂っていたと思います。寝る時間が規則的になっただけで、腰痛や胃痛もついでに治ったので驚きました。[/review]
タクシー運転手は日昼勤務と夜間勤務の「隔日勤務」が定番ですが、そのために身体的な負担も相当あります。早朝や深夜に働くということは、相当な身体的苦痛を伴います。
「前日にちょっと夜更かしをしたら特につらい」のは当然のことです。冬などの季節によってはなおさらです。
深夜勤務は早朝まで起きていなければいけないのも大変です。バイオリズムが崩れて体調がおかしくなる人が多くいます。
精神的苦痛から抜け出せた
[review sex=”man” job=”元タクシー運転手” title=”普通の会社勤めが楽” rate=”4″]タクシー運転手から、企業向けの営業職に転職したところ、相手も企業の看板を背負っているおかげか、理不尽なことを言われる機会がまったくなくなりました。タクシー運転手をしていた頃は、夜の治安がさほどよくない地域だったのもあり、今日はどんな嫌な客に出会うんだろうと憂鬱でしたが、もうそんな心配は無用です。[/review]
身体的なつらさは精神面にも影響を与えますが、このような内的要因だけではなく、外的要因もあります。
タクシーの運転手に対して見下した態度を取る乗客も多くいます。そのたびに腹立たしい思いをしている人も多いようです。多い意見が「命令口調の態度」をとる乗客の存在です。
ときには、「道を間違えたんだから料金を安くしろ」等との難癖をつけてくる乗客もいたり、支払いをせずに逃げ出す乗客もいたりするそうです。
生活の質を向上させることができた
[review sex=”man” job=”元タクシー運転手” title=”家族と出かけたり趣味の集まりに行ける” rate=”4″]一日働いて一日寝て過ごすのを何年も続けていたせいで、家で子供が勝手に育っているような感じでしたが、辞めてようやくまともに子供と向き合えるようになりました。土日休みの人とも会えるライフスタイルになったので、SNSで趣味のコミュニティに参加することもできて毎日が楽しいです。[/review]
タクシー運転手の給料は、勤務時間の割には決して高いとは言えません。
拘束時間が長いうえに給料が高くないとプライベートタイムをさせることができないため、生活の質を向上させることができきないのです。
しかしタクシー運転手を辞めたことで「家族と過ごせる時間が増えて子供にも喜んでもらえた」という人も多くいます。
タクシー運転手を辞めないほうがいい場合とは?
タクシー運転手を辞めたほうが良い理由がある一方で、辞めないほうが良い理由もあります。
もちろん、身体的・精神的苦痛を伴うなどの例外はありますが、そうでない場合は今一度冷静に考えてみましょう。
ここではタクシー運転手を辞めないほうがいい場合について紹介していきます。
収入に満足できている場合
タクシー運転手の収入は人によってばらつきがありますが、個人タクシーではなくて法人タクシーの会社に所属し、固定給に加えて歩合給でそこそこ稼げているのであれば、給料への満足度は高いはずです。
特に東京ではタクシー利用の幅が広く、事前調査次第ではとても効率的に稼ぐことができます。タクシー運転手として同僚より稼げている自覚があるなら、客扱いや取り回しの才能があるということなので、続けていく価値もあるのではないでしょうか。
辞めグセがついている場合
タクシー運転手になる前にも、さまざまな仕事に就いては辞めてきた場合、今またすぐ辞めてしまうのはおすすめできません。
特に、もう年が若くないのであればなおさらです。今辞めてまた次の仕事がスムーズに見つかるとは限りません。そろそろ、3年以上の職歴を履歴書に書けるようにしたほうがよい時期ではないでしょうか。
それに、「かじった程度」でさまざまな職場を辞めてきているのであれば、本来味わえる仕事の楽しさを味わってきていないかもしれません。今もう少し続けてみることで、仕事の意外な面白さに気づくかもしれません。
働き始めて間もない場合
社会人経験が浅い場合、学生時代と実社会のギャップが大きくて、少しくらい耐えるべきところを「ブラック企業だ」「ハラスメントだ」「辞めよう」と思い込んでしまいがちです。
本当に法律やモラルに反した企業ならば早急に辞めるべきですが、まだ働き始めたばかりで社会のなんたるかもわかっていないうちは、多少の我慢が不可欠です。
仕事を覚えるには時間がかかります。そして、仕事の面白みというのは、仕事を覚えた先に少しずつわかってくるものです。
会社特有の問題に悩んでいる場合
いま辞めたい理由が、自分の所属しているタクシー会社だけの問題だった場合は、業界を離れなくとも会社を変えれば解決する見込みがあります。
たとえば人間関係や、給与や福利厚生、管理体制といった問題がこれにあたります。しっかり評判を確認したうえで別の会社に移れば、スキルを無駄にせずに快適な環境で働けるようになるかもしれません。
せっかく、第二種免許と地理試験に受かってタクシー運転手をしているのですから、よほど仕事が嫌いでなければ、免許は生かしていきましょう。
タクシー運転手を辞めずに続けてよかった人のエピソード
タクシー運転手は、一般的に過酷な仕事とのイメージがあることから転職する人も多いようですが、一方で「辞めずに続けていてよかった」と言う人もいます。
その理由は、やはり給与面や仕事に対するモチベーションなどが挙げられます。
ここでは、具体的にこれらの人々のエピソードについて紹介していきます。
固定客がついて自信になった
[review sex=”man” job=”タクシー運転手” title=”固定客が多いととても楽” rate=”4″]50代でタクシー運転手を始めました。特別なことをしているつもりはなかったのですが、一度乗せた高齢の女性によく名前を覚えていただけて、指名されることが増え、仕事がとても楽になりました。同時期に入った同僚は、ターミナル駅で客待ちをしている時間が長く、大変なようです。[/review]
安全に走行し、乗客に対しても親切丁寧に接していると「乗り心地がいい」という理由で、リピーターがついてくるようになります。
タクシー運転手は必要以上のおしゃべりをしなくても構いません。第一に提供すべきサービスは運転技術だからです。
流しのタクシーでも指名してくれる固定客がつくようになると、乗客を探すという無駄な時間を避けられるのです。そして固定客が付くと自信が持てるようになります。
コツがわかって収入が増えた
[review sex=”man” job=”タクシー運転手” title=”固定客がついたしコツもわかってきた” rate=”4″]比較的都心で働いています。運良く、お抱え運転手のように扱ってくれる会社社長が何人かいて、そこからの紹介もときどきあります。それに数年同じところで働いたおかげで地理もだいぶ分かりましたし、娘が都内の混むイベント情報などを教えてくれるため、効率よく稼げて助かっています。[/review]
「固定客が増える=収入が増える」ことです。安全に、そして確実に乗客を目的地に送ることが最大の目的です。
そのため地道に取り組んでいれば、収入は増える可能性が高いのです。乗客に対するさりげない配慮ができるようになると、乗客はタクシー運転手の名前を控えておくことでしょう。他の乗客を紹介してくれることもあるので、さらに収入が増えるのです。
また、ここに行けば客がいる、という場所を敏感に嗅ぎつけることもタクシー運転手のスキルのひとつです。
面白みがわかってきた
[review sex=”man” job=”タクシー運転手” title=”今日は何が起こるかを楽しめるようになってきた” rate=”4″]その日に呼んでくれそうな固定客のことと、固定客のあてがはずれた場合でも行けば稼げそうなポイントを考えるのが、自分はけっこう楽しいです。タクシー運転手でなければ出会えなかったような人との出会いもあります。トラブルの少ない地域で働いているからかもしれませんが、今のところ辞めたいとは思いません。[/review]
タクシー運転手の仕事の魅力はいろいろありますが、自分なりに「コースを組み立てる」ことが最大なのではないでしょうか。
同じ道でも時間帯や曜日、日にち、そしてイベントの有無によって混み具合が変化します。
これらの情報を収集しておくことでスムーズな運転ができるようになります。自信もつきますし、何よりも乗客に喜んでもらえることで仕事の面白みがわかってくるのです。
自由な時間があることに価値を感じている
[review sex=”man” job=”タクシー運転手” title=”好きなラジオ番組が増えた” rate=”4″]子供の頃からラジオが好きだったので、運転しながらずっとラジオを聞いていられて、独りの時間も多いこの仕事が気に入っています。一時期は辞めようとも思いましたが、常に上司や同僚がいる社内で働く生活にはもう戻れないと思い、タクシー運転手を続けることにしました。[/review]
タクシー運転手は拘束時間が長いのがデメリットと言えますが、実際には上司や同僚がいる会社に出勤するわけではありません。
そのため、一人で仕事をするのが好きな人に向いています。もちろん乗客を探す努力が必要ですが、早々にノルマを達成することができれば、時間を好きに使うことができるのです。
平日に休めるという点も、街が混雑している土日が苦手な人にはうってつけです。
街のことに詳しくなれた
[review sex=”man” job=”タクシー運転手” title=”情報通になれるのが楽しい” rate=”4″]タクシー運転手はうまい店を知っているとよく言われるようですが、確かに、人の集まっているところや、身なりのよさそうな人が行きつける店が分かるのは本当です。地元の有名企業の偉い方を乗せて、意外な話を聞けることもあります。タクシー運転手をしているからこそ知ることのできた情報は多く、今後なにかに役立つのではないかと思っています。[/review]
乗客の行き先は様々ですが、料理の美味しい店へ送迎することもあります。一度ならず複数続くとその店が評判ということが分かり、他の乗客へ情報提供することができるようになります。いわゆる「タクシー運転手はうまい店を知っている」という定説です。
また、タクシー内は密室なので、乗客の遠慮のない会話から思わぬ情報を得ることも。もちろん機密保持は大切なことですが、タクシー運転手をしていなければ知り得なかったことがわかると、職業の醍醐味を感じますよね。
タクシー運転手を辞める際に気をつけるべきこととは?
どんな仕事も同じですが、現在就いている仕事を辞めようと思ったときに気を付けるべきいくつかの点があります。
仕事を辞めるのは簡単なことですが、次の仕事を見つけるのは簡単なことでありません。
今までお世話になった会社にも迷惑を掛けないように、大人の対応を取りましょう。
適切な退職時期を決めておく
自己都合で辞めるときは、会社の迷惑にならないように最低でも1か月前に申告するのが社会人としての常識です。会社としても次の要因を補充する期間が必要だからです。
しかし体調が優れずに安全面で支障がきたす場合は、すぐに退職が認められることもあるでしょう。
いずれにしても「明日からもう行かない」なんてことのないようにしましょう。
次の職に求めることを整理しておく
タクシー運転手を辞める理由を明確にしておくことで、次の新しい仕事に求めることを整理しておきましょう。
求めることはいろいろあるはずです。「時間」なのか「給料」なのか、福利厚生などの「待遇」なのか、それとも「やりがい」なのかです。
優先順位を決めておくことで、次の仕事を長続きさせることができます。
転職活動をする
次の仕事に求めることが明確になったら、転職活動を行います。仕事探しはハローワークのほか、転職サイト、転職エージェントなどを使うと効率的です。
働きながらの転職活動は大変ですが、実車していない空き時間のときにスマホなどから求人検索を行うのも良いでしょう。面接は日中休める日や、有給休暇を使える時にセッティングしましょう。転職活動を成功させる秘訣は、時間を有効に使ってアクティブに行動することなのです。
リクルートエージェントに転職相談をしてみよう
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転職エージェントは、希望に合う仕事探しから、内定を取るための各種サポートまで、転職に必要なさまざまなことを代行したり手助けたりしてくれる無料サービスです。
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運転技能を活かして転職する選択肢とは?
自動車の第二種運転免許取得者は、乗客が不快にならないよう、第一種の免許よりも安全走行の技術を会得しているはずです。また、乗降時の介助などのノウハウも身に着けていることでしょう。
自動車の運転が嫌いでないのであれば、せっかく取得した第二種の運転免許を生かす転職先を見つけるのがおすすめです。
別のタクシー会社に移籍する
タクシー運転手が嫌いでないのであれば、他のタクシー会社への移籍を検討しましょう。現在日本国内には、法人タクシーだけで6,500ほどの事業所があると言われています。
現在の会社の待遇面に不満があるのであれば、良い条件の会社を探してみましょう。あなたが優良ドライバーであれば、すぐに好条件の会社が見つかるはずです。
東京都内ならタクサポで「稼げるドライバー」を目指そう
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タクサポは、東京のタクシードライバーに特化した転職・教育サービスです。
タクシードライバーが中高年の仕事というイメージは過去のもの。地域によっては、若者が高収入を目指して飛び込むだけの価値がある業界です。
タクサポでは、独自のカリキュラム「タクサポプログラム」を通じて、東京23区内でタクシードライバーとして成功するノウハウを学べます。そのうえで転職先を紹介してもらえるという、いたれりつくせりのサービスなのです。
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トラック運転手に転身する
「運転は嫌いじゃないけど接客が苦手……」という人は、トラックの運転手がおすすめです。
身近なところでは、ヤマト急便や佐川急便などの本一冊から運ぶ宅配運転手が思い浮かびます。
昔ながらのイメージでは、港から港まで野菜や資材などを運ぶ大型・中型のトラック運転手です。拘束時間は長めですが、接客をする必要がないので、人付き合いが苦手な人はストレスを感じなくて済みます。
観光バスなどの運転手に転身する
バスの運転手には、都市間バスや路線バスなどの運転手や、観光バスの運転手などがあります。
バスの運転手はまったく人と話さなくてもいいというわけでではありませんが、タクシー運転手のような狭い空間ではありませんし、1対1という状況も多くありません。この点から、人と話すのが苦手な人でも問題ないと言えます。
収入が増えるのも大きなメリットです。
幼稚園バスの運転手に転身する
幼稚園バスの運転手は、ほとんどが非正規雇用となりますが、送迎時だけの出勤のため日中の時間は自由な点や、割合に高額な賃金体系という点が挙げられます。
子供好きな人であればおすすめです。毎日かわいい園児たちを見ているだけで気持ちがほっこりするでしょう。誕生日には似顔絵のプレゼントをくれることもあるようです。
個人タクシーとして仕事する
「タクシー運転手は辞めたくないけれど、会社には所属したくない」という人は、個人タクシーとして独立する方法もあります。
しかし個人タクシーの運転手には、以下の4つの条件が必要です。
[box_checkpoint title=”チェックポイント”]
- 申請日現在で65歳未満の者
- 過去の一定期間、道路交通法などの違反履歴がない者
- 開業に要する一定資金が有る者[/box_checkpoint]
これらの条件が揃っていれば検討してみましょう。
独立して会社を立ち上げる
社会貢献や独立精神が旺盛な人は、思い切って会社を立ち上げるのも良いかもしれません。
これまでの経験を生かし、かつてなかったサービスを考えてみてはいかがでしょうか。現在注目されているのが観光分野や福祉分野への参入です。足がない地域や利用が少ない時間帯の乗り合いタクシーも注目されています。
アイデア次第で、既存の会社にないサービスを生み出すこともできそうです。
運転技能に関係のない転職なら何がおすすめ?
「運転は長時間なので腰が痛くなるからダメだけど、運転に関することに接していたい」という人は、タクシー運転手の経験を生かせそうな職業を検討してみましょう。
直接運転はしなけいれども、自動車に関する仕事はたくさんあります。いろいろな仕事の中から自分に合うものを見つけてください。
自動車教習所の指導員
自動車教習所の指導員になるには、まず教習所へ入社しなくてはなりません。それから資格取得に励みます。
タクシー運転手の職歴があれば、運転技能を生かすことができます。また、ある程度の接客力もあるはずですから有利に働くでしょう。
指導員には“伝える”スキルや“説明する”スキルが求められるので、人と話すのが好きな人にはおすすめです。女性のタクシー運転手の転職先としても人気があるようです。
バス会社の運行手配係員
バス会社に入社し、運行手配係の仕事を行うのもおすすめです。
路線バスや都市間バス、そして観光バスには、運行係がキャリアや資質などから適切な運転者を見極めて配置させるという仕事もあります。
観光バスであれば初めて行く場所もあるはずなので、地理に詳しいというタクシー運転手の経験を生かすこともできるかもしれません。
葬儀会社の営業職や運転手
高齢化が加速する日本において、葬儀関係の仕事はますます需要が高くなっています。
葬儀会社の職員は、営業や受付、司会など葬儀に関すること全般に携わることが多いのですが、タクシードライバーの経歴を生かせるのが霊柩車の運転です。
地域に密着したタクシー運転手だったのであれば顔見知りの高齢者もいるはずなので、葬儀会社への転職後に声を掛けてくれることもあるでしょう。
駐車場の誘導などを行う係員
道路を走行するわけではないので、駐車場の係員がおすすめです。駐車場によっては利用客の車を動かさなければいけないときもあるので、高度な運転技術が必要だからです。中には高級車の利用客もいるため、より一層の慎重な運転が求められます。
空港の近くや都心部などに駐車場として需要のありそうな土地を持っている人でしたら、駐車場の経営に乗り出すのも良いでしょう。
自動車整備工場などの整備士
車の運転が好きな人であれば、メカニズムにも関心を持っている人が多いのではないでしょうか。その場合は自動車の整備士がおすすめです。
自動車の整備士は国家資格で相当の知識が必要ですが、整備士になると自動車工場やカーディーラー、用品店やガソリンスタンドで働くことができます。
整備士であれば接客をする必要もないので、人と話すのが苦手な人は精神的に楽と言えます。
ビルやマンションなどの警備員
タクシー運転手は乗客との必要最低限の会話が求められますが、基本的には同僚もなく一人で黙々と行う仕事のため、ビルやマンションなどの警備員もおすすめです。
夜勤のある警備士であれば、隔日勤務で長時間勤務の強みが生かされます。
さらにビルメンテナンスの資格を取得してスキルアップを目指すのも良いでしょう。
老人施設などのヘルパー
自動車の第二種免許取得者は、乗降時の介助についてのスキルも会得しているはずです。高齢者や障がいを持っている人のお世話をした際に苦痛にならなかったのであれば、福祉業界への転身もおすすめです。
ヘルパーの資格を取得して老人ホームなどの福祉施設へ入社するのも良いでしょう。第二種運転免許があるのでデイサービスの送迎の運転手としても活躍できます。
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タクシー運転手からの転職に使える志望動機・自己PR例
転職を有利に運ぶために、タクシー運転手であったことがメリットになる志望動機は何でしょうか?希望する会社に入社するためには、積極的な自己PRが必要です。
そこで、転職活動を始める前にタクシー運転手をしていたことの強みを洗い出しておきましょう。さらに希望する「転職先の仕事に有利に働きそうなことは何か?」についてチェックしておきましょう。
危機管理能力が備わっている
自動車の運転は常に危険がつきものです。複雑な道路網である都市部であればなおさらです。また、乗客もいろいろなタイプの人がいるため、トラブルを避けるためにもある程度の会話力も必要です。
不測の事態が生じることがあり、未然にトラブルに巻き込まれないようにするための冷静な判断、さらに言えば危機管理能力がタクシー運転手には備わっているといえます。
辛抱強い
タクシー運転手の仕事は、乗客から理不尽な言動を取られることもあります。罵詈雑言や暴力は言語道断なので辛抱する必要はありませんが、おしゃべり好きな乗客もいることでしょう。
その内容は、野球の話だったり政治の話だったりといろいろです。しかしこれらの話題は適切に対処しないと喧嘩になりがちです。もちろん無視をするわけにもいきません。その意味で、ある程度の辛抱強さが求められます。
道路・地理に詳しい
タクシー運転手の仕事は乗客の数だけ行き先も多いため、長年のキャリアがある人ほど道路や地理に詳しいと言えます。
宅配ドライバーとして転職する場合は、この点が強みになるでしょう。最短で荷物を運ぶことは、最短で乗客を送り届けるのと同じです。
ルートを事前に調べる手間が省けるので、上司からも重宝がられるはずです。
夜勤に強い
タクシー運転手は隔日勤務が定番のため、長時間勤務に強いと言えます。朝早くから翌朝までの20時間以上拘束されるため、忍耐力が必要な仕事です。
そのためタクシー運転手以外の仕事においても、業務面で突発的な事態が生じたときでも夜勤ができる体力と忍耐力が備わっています。
日によっては夜勤のある警備員やヘルパーなどへの転職の際にも有利に働くでしょう。
気配りができる
個人タクシー運転手は激しい競争に見舞われています。それぞれの運転手が乗客が快適に過ごせるように工夫をしています。女性が乗客のことを想定してドレッサーやアロマディフューザーを用意するなどの配慮をする人もいます。
こういったサービスを提供してきた運転手は間違いなく固定客がついていたことでしょう。運転手によりけりですが、気配りができるというのも強みです。
自分の希望と向き合って納得のいく決断をしよう
タクシー運転手の仕事は、「拘束時間が長いわりに給与面では満足できない」などのマイナスの点が指摘されています。しかし一方で「時間を自由に使える」「努力すれば歩合が上がる」などの良い点もあります。
どれを良いとするかは自分次第なので、自分の求めるライフスタイルに適った仕事ができるように、タクシー運転手のメリットデメリットについていろいろ検討をしてみましょう。