仕事の悩み

MRを辞めたいときは?辞めたほうが良い理由とおすすめの転職先

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MRを辞めたいと思ったらどうすればいい?

医療機関を訪問し、自社医薬品の普及と適正使用のために情報提供や収集を行う製薬会社のMR(Medical Representativesの略称)。以前はプロパーと呼ばれていましたが、「営業」と言えば分かり易いかもしれません。

2013年に接待が禁止されるまでは男性が圧倒的に多い職種でしたが、現在は女性も多く活躍しています。しかし体力的にきつく、大変な仕事の一つに挙げられます。

そのため、辞めたいと思いながら仕事を続けている人も多数。特に20代~30代の女性は仕事を苦痛に感じているようです。本記事では、主に女性MRの事情について解説していきます。

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MRを辞めたくなる理由とは?

営業職のMRの仕事は、女性であれば尚、肉体的にも身体的にもハンディが多いと言えます。女性が結婚して育児をしながらMRを続けていくのは非常に難しいのが現状です。

そのためどんなにMRとして優秀な女性でも、そしてやりがいを感じているのにもかかわらず、さまざまな理由で辞めたくなることもあるのです。

ここでは、女性がMRを辞めたくなるいくつかの理由を挙げてげていきます。

拘束時間が長いから

MRは医師の診察時間に合わせて営業を行わなければいけないため、必然的に営業が終わる時間帯が夕方から夜になってしまいます。そして、営業所に戻ってから内勤仕事もしなければいけません。

気づけば帰宅が深夜になってしまうこともしばしばで、1日の拘束時間が非常に長いのです。プライベートタイムを確保するのが厳しい状況なのです。

体力勝負だから

MRは営業のため外勤が多くなる仕事です。医師のスケジュールに合わせて動かなければならず、待機時間が多いのです。待機時間と言えども体力は消耗します。

体力仕事のため、筋肉を鍛えたり持続力を維持したりしないとバテてしまいがちになります。

やはり肉体的には女性のほうが男性よりも弱く、体力差があるのは否定できません。

自動車事故のリスクが高いから

訪問先の病院や薬局へは会社の自動車で営業することがほとんどです。そのため一人で過ごすことが好きな人、そして運転が好きな人にとっては良いでしょう。

しかし、運転が苦手な人にとっては自動車事故のリスクが心配でなりません。

新人のMRが事故を起こすことが度々あり、やはり運転に慣れていない女性のMRのほうが多いようです。

転勤があるから

採用形態にもよりますが、多くのサラリーマンにとって避けて通れないのが転勤です。ナショナルブランドが多い製薬会社には、当然ながら転勤があります。

女性のMRが転勤になると、男性が仕事を辞めて女性についていくということは稀なので、お付き合いをしていた男性と別れざる得なくなることもあります。

「仕事もしたいけど結婚もしたい」女性にとっては、辞めざるを得ない理由の一つに数えられます。

ノルマがきついから

製薬会社の営業職にも当然ながらノルマがあります。ノルマを達成するためには、訪問する医院や薬局を多く廻る必要があります。女性のMRだからと言ってノルマが減るわけではありません。

営業が取れれば報われる思いがするので良いのですが、なかなか営業がうまくいかないときもあり、体力面だけではなく精神面でもきついと感じてしまいます。

パワハラがあるから

ノルマがきついということは上司からの圧力、パワハラも存在するでしょう。ノルマが達成できればそれほどの圧力は感じないかもしれませんが、達成できない場合は多少なりのパワハラがあるのは否めません。

パワハラにめげずに立ち向かえれば良いのですが、そんなにたくましい女性はいません。男性だってめげてしまうことでしょう。パワハラは、一番の辞めたい理由に挙げられるのではないでしょうか。

セクハラがあるから

女性のMRに多い悩みがセクハラです。もちろん稀なケースではありますが、仕事柄、クライアントが男性の場合は契約の対価として性的な関係を求めてくる場合がないとは限りません。

ノルマの重責から、古臭い言葉ですが「枕営業」と言った事態に陥らないとも限りません。もちろん許されることではないので大っぴらには行われていないようですが、「セクハラまがいのことは決して無い」とは言い切れないのです。

キャリアアップにつながらないから

性別に関係なく、多くのMRは人事異動がなくMRのまま定年退職すると言われています。40代~50代になっても営業職として働かなければいけないことに、仕事自体の限界を感じてしまうのです。

社内異動もありますが、現実問題としては狭き門という点と、かなりのスキルがないと希望が通らないのです。仕事へのモチベーションが高い人はスキルアップを考えていることから、MRを辞めたいと思うのです。

MRを辞めたほうがいい場合とは?

注目されている新薬の開発などで製薬会社への就職が人気で、大量の新卒が採用されています。

しかし大量に採用するということは離職率が高いことの裏返しでもあります。大量採用の一方で、早期退職者を募集する製薬会社もあります。

高給で待遇が良い一方で、離職率が高い原因はひとえに仕事のハードさにあります。ここではMRを辞めたほうが良い場合について紹介していきます。

うつ病になってしまいそうだから

どんな仕事もそうですが、うつ病の主な原因は人間関係にあります。営業職であれば、訪問先の医師や薬剤師を始めとする関係者との人間関係があります。

理不尽な態度や要求、そして女性のMRに対するセクハラめいた要求も無いわけではありません。対応に苦慮して追い詰められ、うつ病を発症してしまう女性もいるのです。

こんなときは精神的に限界にあるので、すぐにでもMRは辞めてしまいましょう。

病気になりそうだから

人間関係の悩みからうつ病を発症してしまうこともありますが、拘束時間が長くて身体に不調をきたしてしまい、結果としてうつ病を発症することもあります。

MRの仕事をする製薬会社は、以前からブラック企業的な風土を持っているのは否定できません。

拘束時間が長くてプライベートの時間を持つことができずに不満が募っている場合は、MRの仕事を辞めてしまっても構わないでしょう。

生活を安定させたいから

転勤の多いMRにおいて、一か所に落ち着いて生活をすることは難しいと言えます。いろいろな地域に住んで刺激を受けるのが好きな人は良いでしょうが、好きな地域に腰を落ち着けて生活をしたい人には精神的苦痛になるかもしれません。

いくら高給でも納得のいくクオリティ・オブ・ライフの向上は望めそうにありません。生活を安定させたい場合は、ある程度MRを経験した後に辞めたほうが良いと言えるでしょう。

他にやりたい仕事が見つかったから

MRの仕事以外にやりたい仕事が見つかった場合も、潔く辞めることを決断しても良いでしょう。じっくり考えた上で他の仕事がしたいと思うのでしたら、辞めたほうが得策です。

関心が無くなった仕事を、収入が良いからと言って続けるのは良いことではありません。

収入は下がるかもしれませんが、人生は一度きりなので自分が納得する仕事に就いたほうが幸せになれることでしょう。

MRを辞めてよかった人のエピソード

大量採用されて離職率も高いMRのため、サイトには「MRを辞めてよかった」という人のエピソードが多く掲載されています。

特にライフイベントが多い女性の場合は、前向きな理由でMRを辞めてよかったという肯定的な意見が多くあります。

ここではそれらの中から、女性に焦点を絞ったエピソードについて紹介していきます。

健康になった

朝早くから夜遅くまで、時には休日出勤もあると身体がおかしくなるのは言うまでもありません。しかしMRを辞めたことで規則正しい生活を送ることができ、健康が回復した人もいます。

時間にゆとりが生まれると、充実した食生活はもとより、適度な運動をすることもできるので顔色も良くなり、「見違えるように健康になった」という人もいます。

うつ病から解放された

MRを辞めてよかったエピソードの真っ先に挙げられるのが、うつ病から解放された、治ったということです。

それだけMRの仕事によって精神的に追い詰められることが多くあり、悩んでいる人が多いということです。

ノルマや長時間拘束から解放されることで精神的ゆとりと時間的ゆとりができるため、ライフオブクオリティを充実させることもできます。

結婚することができた

時間的拘束が長いと、恋愛することもままならないと言えます。「仕事に一生を捧げよう」という女性は問題ないのかもしれませんが、滅多にそんなことを考える人はいないのではないでしょうか。

やはり「一度は結婚したい」と考えるのは自然なことです。MRを辞めたことで恋愛ができ、無事に結婚できる確率が高くなるのです。

育児に集中することができた

初めはMRの仕事に楽しく取り組んでいたけれども、結婚と出産、そして育児となると、MRの仕事との両立に悩むのが現状です。

実際にMRの仕事は、産休や育休を取ると職場復帰しにくいと言われています。

しかし潔く辞めたことで育児に専念でき、子供の一番かわいい時期、そして愛情を注がなければいけない時期に一緒に居られて良かったという女性も多くいます。

クオリティ・オブ・ライフを充実させられた

婚活や育児に集中できるということもありますが、そうではない場合でも時間にゆとりができるため、クオリティ・オブ・ライフを充実させることはできます。

趣味に時間を費やしたり友人との時間を大切にしたりなど、仕事一辺倒の生活から抜け出すことができるのです。

収入が減る可能性は高いですが、お金を稼ぐことが人生のすべてではありません。

副業する時間的余裕ができた

時間的拘束が長いMRの仕事は、プライベートの時間を持つことができません。もちろん副業する時間的余裕はありません。

MRの仕事は高給なので副業をする必要はないのですが、視野を広げる意味からも副業はおすすめです。

MRを辞めたおかげで精神的にも時間的にもゆとりができるので、自分の関心のある副業をすることができるのです。

MRを辞めないほうがいい場合とは?

MRには、拘束時間が長い、人間関係が難しい、パワハラがあるなどのいろいろな問題や課題があります。

そのため辞めたほうが良い場合がいろいろありますが、反対に、人によっては辞めないほうが良い場合もあります。

ここでは、精神的理由や経済的理由などでMRを辞めないほうがいい場合について紹介していきます。

製薬会社勤務を誇りに感じているから

製薬会社に勤務していることで、直接ではないにしろ製薬会社の社員として新薬の開発に少なからず関わっているという自負もあることでしょう。

製薬業界は健康に寄与する産業のため、社員として頑張って働くことで人々の健康維持や治療に貢献しているという誇りを感じるのでしたら、辞める必要はありません。

やりがいを感じているから

確かにMRの仕事は残業も多いなど時間的拘束が長いのですが、反対に言えばそれだけ、やる意義があるからなのです。

製薬会社の社員としての使命というよりも、営業という仕事自体の面白さに魅力を感じることもあるでしょう。

また、普通の生活で医師と知り合う機会は多くはないでしょう。しかしMRでしたらその機会を得ることができます。MRという仕事の醍醐味です。

高給をもらえるから

MRは時間的拘束が長いため辛く感じることも多い仕事ですが、一方で、男女格差はありますが経済面での待遇はすこぶる良い仕事です。

男性の平均年収は約800万円で月収は約50万円、女性の平均年収は約560万円で月収は約35万円とされています。

「男性に負けないで頑張りたい」、または「仕事にモチベーションを見出したい」という女性にとってはふさわしい仕事と言えます。

参考:主な産業別にみた賃金

人間関係の悩みは会社を変えれば良いから

仕事内容や待遇面に問題がなくても会社を辞めたい理由として挙げられるのは、やはり人間関係です。パワハラもあるかもしれません。

しかしMRにやりがいを感じているのでしたら、会社を変えれば良いだけです。成績が良いMRでしたら、引く手あまたでしょう。給料が上がるかもしれません。

あなた自身に問題があるのかもしれませんが、人間関係の悩みは会社を変えることで改善することがあります。

仕事の面白みがわからない新人だから

新卒で入社してMRになったばかりの人は成績も良くないでしょうし、失敗も多いでしょうから上司から叱責されることもあるでしょう。

しかしこのような状態は仕事をする上で誰もが通る道なのです。ここで辞めてしまっては、どこの会社、どんな業界に行っても社会人として通用しません。

仕事の面白みがわかるまで頑張ってみることも、会社員の人生においては大切なことなのです。

MRを辞めずに続けてよかった人のエピソード

MRは過酷な仕事との認識がありますが、もちろん大変なことばかりではありません。根性論になりますがやり続けることで得られるものも大きいのです。

MRを辞めたいと思ったときにはMRの仕事のメリットとデメリットを洗い出し、自分なりの優先順位を付けましょう。

もしかすると同僚たちがデメリットに感じていることが、あなたにとってはメリットかもしれません。

資金を貯めることができたから

MRは病気で悩んでいる人のために、長時間拘束されながらも仕事に懸命に打ち込んでいます。

このように責任重大な仕事ですから、給料が高いのは当然と言えます。

そのため一般的に、家族の面倒を見る必要がない独身者でしたら、充分な資金を貯めやすいと言えるのではないでしょうか。また、世帯を持っても家族に経済的な不自由をさせることがないので、安心して生活ができるからです。

知識を身に着けることができたから

MRは、医療に関するあらゆる知識を身に着けなければいけません。医薬品や薬事に関する最新の知識がないと、医師を説得することのできる営業活動ができません。

例えば、薬の効用はもちろんのこと、副作用についての情報も的確に医師に伝えなければいけません。

責任重大ですが、医療業界に関心のある人ならば身につけておいて損はない知識だからです。

さまざまな人脈ができたから

MRのクライアントは病院に務める医師や開業医、または薬剤師です。このような職種、特に医師を生業としている人たちに出会うことは、そんなに多くないと言えるでしょう。

優秀な頭脳と並外れた努力を日々している医師たちと人間関係を持てるということは、大変に素晴らしいことです。仕事のお陰で会うことのできない人脈作りができたことを理由に挙げる人もいます。

やりがいが感じられたから

過酷な仕事なのは人命に関わることだからとも言えます。

MRは医療の第一線で働く医師に対して薬品の営業活動を行いますが、その医師から「導入した薬によって患者さんの痛みが緩和された」などの話を聞くと、多くのMRがやりがいを感じるそうです。

ある意味で自己犠牲を払わなければいけない仕事ですが、病気や怪我から回復した人がいると聞けば「少しでも貢献できてるのかな」と感じられるようです。

次の仕事に活かすことができたから

実際にMRの仕事をいつまで続けられるのかはわかりません。一生続けるのかもしれませんし、結婚や出産、育児のタイミングで辞めることになるのかもしれません。

しかしすぐ辞めずに3年~5年続けたことで「次の仕事に活かすことができた」という人もいます。MRの経験を有利に運ぶには、最低でも2、3年は必要なようです。

MRを辞める際に気をつけるべきこととは?

MRを辞めることにした場合に、幾つかの気をつけなければいけない点があります。

それはMRだけに限らず、常識のある社会人として当たり前のことです。また、自分自身の将来や人生を有意義に過ごすためにも必要なことです。

間違いのない人生のステップを踏むために確認しておきましょう。

適切な退職時期を決める

適切な退職時期を決めることは他の仕事にも当てはまることですが、非常に重要なことです。今までお世話になった会社に失礼の無いように、最低でも3か月前には退職願を提出するようにしましょう。

早めに会社に退職願を出しておくことで会社は後任を決めやすくなるので、引継ぎもスムーズに進められます。「立つ鳥跡を濁さず」。社会人として必要なマナーです。

次の仕事に求めることを整理しておく

MRを辞めることを決めたのはいいものの、転職先がまだ決まっていない場合は次の仕事に何を求めるのかを整理しておきましょう。

MRを辞めることにした理由を洗い出すことで、次の仕事に求めることが何なのかが明確になってくることでしょう。

優先すべきは「時間」なのか「やりがい」なのか、いろいろあると思いますが、自分の求めるライフスタイルと照らし合わせて考えてみましょう。

転職活動を早めに行う

MRは給料が良いので、人によっては「失業保険があるからすぐに就職しなくても大丈夫」と考えるかもしれません。「少し休暇が欲しい」と考える人もいるでしょう。

しかし少しでも有利に転職を運びたいならば、早めの転職活動がおすすめです。医療業界に限らずどんな業種でも求人は常に動いているからです。

チャンスを逃さないためにも、自分にふさわしい転職先がないか、しっかりチェックしておきましょう。

MRを辞めるなら次の転職先は?

MRを辞めることにした場合の転職先は、どのような仕事があるのでしょうか。畑違いの職種も考えられますが、可能ならばMRとしての知識や経験、スキルを活用するに越したことはありません。

医療業界ではなくても、営業職としてのスキルを活かすのも良いでしょう。もちろん営業職ではなく、薬剤に関する知識を活かすこともできるでしょう。

それでは、元MRの実際の転職先についてご紹介します。

医療機器営業

MRの知識があれば、医療機器の営業にシフトすることもできます。医療機器はある程度は各メーカーの住み分けができていると言われており、MRよりも営業しやすいというメリットがあります。

また、コンプライアンスが医薬品よりは厳しくないため、それほど余計な神経を使わなくても良いようです。医療業界との関りを持ち続けていたい人にとってはおすすめの転職先です。

医療系コンサルの職員

MRとして一定の年数を働いていたのでしたら、ある程度は医療業界の内情を把握しているのではないでしょうか。

医療系コンサルティングの仕事は、医師の開業支援や病院の経営支援を行う仕事です。

そのため医療業界の詳しい情報を持っているMRほど重宝がられます。年収は下がるかもしれませんが、地域に根差した仕事のため、女性ならではのきめ細やかさを発揮して活躍することができます。

CRA(臨床開発モニター)

CRA臨床開発モニターは、製薬業界から受託した治験のモニタリング業務、つまり、未承認の医薬品を世に出すために医師への協力を依頼する仕事です。

MRと比較すると仕事量が多くない点と転勤がない点から、「医療業界で働きたい、そして生活を安定させたい」という女性にうってつけです。

しかし、理系出身者や薬剤保持者、看護師との競争になる点や20代が有利など、転職難易度はMRより上とされています。

CRC(治験コーディネイター)

転職先として人気な職種に、CRC(治験コーディネイター)も挙げられます。

病院側の立場で、医師や看護師とも協力して被検者に対するケアとサポートを行う仕事です。患者への治験内容の説明や不安や心理的不安の緩和に努めます。一人前になるのに2~3年掛かります。

やはり年収が下がるのがネックですが、キャリアを積みたい独身者が転職しやすい傾向にあるようです。やはり20代での転職が有利です。

病院の薬剤師

MRの仕事に就く人は文系も多いようですが、薬剤師の資格を持っている理系の人もいます。

薬剤師の資格があればMRとしての仕事に知識を活かして充分に活躍することができます。しかしMRに限界を感じた場合は、やはり薬剤師資格を活かすのがおすすめです。

MR時代と立場が換わりますが、MRのことを知り尽くしているため、お互いに良い関係を築ける可能性が高いでしょう。

広告代理店のメディカルライター

製薬会社の学術的部署を志望していた人が、MRの経験を活かしてメディカルライターになるパターンもあります。

MRは体育会的なニュアンスがありますが、ライターはその真逆です。新薬やジェネリック医薬品のメリットとデメリットを冷静かつ客観的に文章にまとめなければいけない仕事です。

製薬会社関連の広告代理店に転職し、ポスターやパンフレットなどの学術的資料の作成に携わる人もいます。

マーケティング会社の社員

広告代理店と似ている業態ですが、統計に特化するマーケティング会社での分析を担当するマーケターも転職例として挙げられます。

製薬会社は市場分析をマーケティング会社に委託しており、MR出身の社員がマーケティング会社には多いようです。

緻密な分析力と論理的な説明力が求められるため、MRのスキルを存分に活かすことができます。

医療系のIT企業やweb企業

最近は健康に関するサイトの人気があるため、IT企業やweb企業でも、医療系であればMRの知識を活かすことができます。

さらに言えば、MRは専門分野に特化しているため、医師専用のサイトの編集者としても高い需要があります。医療分野の知識があるMRならば、即戦力として転職が有利に運ぶのです。

統計学やデータ分析の知識がある場合は、マーケターとしての採用もあります。

研修の講師

製薬会社によっては、異業種からMRを目指す人のために行う研修制度が設けられています。転職というよりも異動ですが、MRの経験を活かしてMRをバックアップする研修講師の仕事に就くことも可能です。

講師になればMRとしての知識や経験を充分に活かすことができます。転勤や時間的拘束が少ないため、ライフイベントの多い女性におすすめです。

保険会社の営業

MRをしていたときにできた人脈を活かすことができます。親しくなった医師や薬剤師などに、今度は医薬品ではなく保険の営業を行うのです。

保険の営業も既存の人間関係ができていたり、従来の保険を掛け続けていたりする場合が多いでしょうが、誠実な人柄を認めてくれていれば、保険に加入してくれる可能性が高いでしょう。年収も、外資であればMR時代と同様かそれ以上を期待できることでしょう。

独立してMRの転職支援

最後は、MRの経験を活かして起業するケースです。セミナー講師のほかにMRの転職支援などが挙げられます。

先に挙げた医療コンサルティング業として独立する人もいます。また、サプリメントや医療機器の開発会社を興す人もいます。このことから、MRで培ったスキルや経験の汎用性は非常に高いと言えます。

MRからの転職に使える志望動機・自己PR例

医薬品に関する知識があるということは、MR以外の医療業界への転職に有利に働きます。

先に事例を挙げたように、転職先として具体的には、医療機器メーカーや医療業界誌のライター、医療系コンサルティングの仕事などが挙げられます。

MRとしての経験やスキルを有利に運ぶための自己PR例についてご紹介していきます。

医薬品に関する知識がある

近年における新薬の開発は目覚ましいものがあり、その知識を吸収するだけでも相当な努力が必要です。そのため、勤務していた製薬会社の製品だけではなく、競合他社の製品についても勉強をしていたことでしょう。

このことから、「それぞれの薬品の一長一短についても理解している」といった点が、有効な自己PRとして使えます。

論理的思考ができる

MRは薬剤の市場を分析する能力が長けているという特徴があります。そのため論理的な思考ができるという点がPRポイントとして挙げられます。

さらに言えば論理的な思考力があるということは、「相手に対して論理的に説明ができる」ということです。

医療業界だけではなく他業種の営業面でも不可欠なスキルのため、転職を有利に運べるのです。

営業力がある

MRは過酷な営業活動が指摘されていますが、それゆえにMRの業務を通して得た営業スキルは、医療業界に関係なく求められる汎用性の高いスキルです。

そのためMRの仕事をしていた人は、どんな局面でも営業力のあるハイスペックな人材として高く評価されるのです。

「MRとして〇年経験を積んできた」という自己PRは非常に有効なのです。

コミュニケーション力がある

営業力があることと関係していますが、コミュニケーション力があるという点も、重要な自己PRポイントです。

MRは医師や薬剤師などの特殊な人たちとの人間関係を築いてきました。ときには、これらの仕事の専門性からくる独特のニュアンスもあることから、非常に高いコミュニケーションを図ってきています。

そのため人間観察力や対応力は通常のコミュニケーション力とは比べ物にならないと言えるでしょう。

高待遇を捨ててでも転職したほうが良いこともある

MRの仕事は激務なこともあり、若年世代でも、そして女性でも非常に好待遇と言えます。社会への貢献度が大きい仕事のため、やりがいもあります。

しかしライフイベントが多い女性にとって、「一生勤めることが可能な仕事なのか?」と問われれば、「難しい」と言わざるを得ません。もちろん、それでも活躍する女性は多くいます。しかし人はそれぞれです。転職するのも良い選択です。

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