仕事におけるモチベーションってなに?仕組みや上げ方を徹底解説

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そもそもモチベーションとはどういうもの?

「仕事のモチベーションを上げよう」というスローガンは、仕事をするようになるとよく聞く言葉です。上げろと言われて上がるのであればよいのですが、そううまくはいきませんよね。

それでは、そもそも仕事における「モチベーション」とはどういう意味なのでしょうか?仕事におけるモチベーションの意味を、モチベーションの仕組みから順番に見ていきましょう。

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仕事におけるモチベーションの定義

辞書を引くと、「モチベーション」の意味は2つあります。

①動機または動機づけ

行動したり、やる気を起こしたりする原因や目的を指します。

「お金が欲しいから仕事を頑張る」という気持ちに対して「モチベーション」という言葉を使うと、「お金がモチベーションになっている」というような解釈になります。

②刺激・やる気

人が行動を起こそうとする時に発生するエネルギーそのものを指して「モチベーション」と呼ぶ場合もあります。こちらの解釈だと「やる気が下がった」という意味合いで「モチベーションが下がった」と使うことが多いです。仕事における「モチベーション」は「下がる・上がる」と使うことが多いため、「やる気」を指して使っている人が大部分です。

それではその「モチベーション」はどのように上がったり下がったりするのでしょうか?モチベーションの仕組みを解明するには、「マズローの欲求階層説」「期待説」という2つの観点から読み解くことができます。それぞれから順番に仕組みを見ていきましょう。

モチベーションの仕組みを知ろう~マズローの欲求階層説~

「マズローの欲求階層説」とは、「人間の欲求はピラミッド状の5つの段階で構成されている」という心理学の学説です。マズローの学説では、ピラミッドで低い階層にあたる欲求が満たされると、上位階層の欲求を求める、という考え方をします。

5つの階層の定義はそれぞれ以下のようになっています。

第1階層 生理的欲求
第2階層 安全欲求
第3階層 社会的欲求
第4階層 尊厳欲求
第5階層 自己実現欲求

①生理的欲求

「生理的欲求」とは、食欲や睡眠欲という生きるために発生する欲求です。

生命維持のために自然に沸き起こる欲望なので、無視するのはかなり厳しい欲求になります。お腹が空いたり徹夜したりしたあとは、どう頑張っても仕事や勉強に集中できませんよね。この時、空腹や睡眠欲が「優先されて勉強をしたい」という欲求に勝っている状態になっています。

生理的欲求は生きるために必要不可欠なので、生理的欲求を満たしていない場合、他の欲求で代わりに満たすことは難しいでしょう。

お腹や睡眠が満たされたら次に出てくるのが第2階層の「安全欲求」です。

②安全欲求

安全欲求は身の安全を守りたい、という欲求のことです。「怪我をしたくない」「外敵に見えないような頑丈な家に住みたい」など、外的な要因から身を守りたいという欲求になります。これを満たされることで初めて、人間は危険を感じずに生きることができるのです。

「衣食足りて礼節を知る」ということわざがありますが、この「衣食」が満たされている状態というのが、生理的欲求と安全欲求が満たされた状態と言えます。

③社会的欲求

社会的欲求というのは、帰属欲求とも言われています。これは簡単に言うと、「仲間が欲しい」という欲求になります。これを満たすためには、「なにかの集団に所属する」「自ら仲間を集める」という方法で解決することになります。

社会的欲求が満たされないと、孤独感を強く感じたり、社会不安を抱えながら生きることになってしまいます。仲間が居ないということは、1人で外敵の多い環境を生き抜かなければいけないということなので、これも「生きるために必要な欲求」と言えるかもしれませんね。

④尊厳欲求

今までの3つの階層は「低次の欲求」と呼ばれていて、これは大きく外的な要因を満たしたいという欲求とまとめられています。最後の2つの階層はこれに対して「高次の欲求」と言われていて、「外界で生きていくため」というよりは、「自分の心を満たすため」の欲求になります。

その最初の欲求が「尊厳欲求」です。これは、「人に認められたい」という欲求で、「承認欲求」とも呼ばれています。ネットでは「承認欲求」についてはよく議論に上がるので、こちらのほうが耳馴染みがあるという方も多いかもしれません。「人から尊敬されたい」という気持ちも、尊厳欲求から来ています。

⑤自己実現欲求

尊厳欲求が満たされると最後に自己実現欲求という欲求が生まれます。これは簡単に言うと「「なりたい」と自分が思う自分になりたい」という欲求です。「自分の能力をもっと引き上げたい」「自分にしかできない活動をしたい」というような気持ちは、「自己実現欲求」から来るものです。

モチベーションとの関わり

マズローの欲求階層説は、人間は置かれている状況によって求めることが異なるということをわかりやすく表現しています。

少し極端な例で説明します。

  • 日々の食事ですら困っている生活の人間
  • 毎年家族で海外旅行に行くような生活の人間

この2種類の背景を持つ人物の仕事に対するモチベーションを想像してみてください。彼らはどのような欲求を満たすために仕事をしているのでしょうか?おそらく彼らが仕事をする目的は違うということが予想できますよね。このことから、仕事に求める欲求が違うのは自然なこと、と捉えられることがわかります。

もちろん要求に差が出るのは所得差だけではありません。賃金をなにより重視する価値観の人と、休暇日数を重視する価値観の人では理想の働き方は変わってきます。

モチベーションを維持、または向上させたいと考えた時、マズローの欲求階層説を参考にして、「自分が今最も求めているのはどの段階の欲求なのか」を確かめることは有効な手段の1つと言えるでしょう。

モチベーションの仕組みを知ろう~期待説~

期待説とは期待理論とも呼ばれるモチベーションで行動を起こす時のメカニズムを明らかにしようとした理論の1つです。

初めて登場したのは1964年にビクター・H・ブルームが発表した研究です。この時発表された期待説は「ブルームの期待理論」と呼ばれています。この期待理論は1968年にはレイマン・ポーターとエドワード・ローター3世の2人に更に発展した形でモデル化されました。

これは一言で説明すると、モチベーションとは「頑張った結果としてどれほどの報酬をもらうことができるのか」に左右されるものである、とする説です。

マズローの欲求階層説が人間の欲求という内的な要因に注目してモチベーションを説明しようとしたことに対して、期待説は報酬や成果などの外的な要因がモチベーションに影響している、と説明していることに注目されています。

モチベーションは「努力」「成果」「報酬」で決まる

期待説でモチベーションを決める要因は「努力」「成果」「報酬」の3つです。

努力 どのくらい頑張ればいいのか
成果 頑張った結果どのくらい成果が出るのか
報酬 成果に対して魅力的な報酬がもらえるのか

モチベーションはこの3つの要素が掛け算されたものなので、このうちのどれかが0に近くなればなるほどモチベーションが低くなる、というのが期待理論です。

努力する方法が明確であるかどうか、目的が明確(出すべき成果が明確)であるかどうか、そして、その努力の結果もらえる報酬が自分にとって魅力的なものかどうか。この3つを正しく設定すればモチベーションは保たれるというのが期待理論です。

目標がきちんと設定されて報酬が用意されていれば頑張れる、という考え方ですね。

仕事のモチベーション低下で起こる問題は?

様々な要因で決定されることが研究されている「モチベーション」ですが、モチベーションが下がるのは誰もが避けたいと思うことですよね。

それでは、そもそもモチベーションが低下するとどんな弊害があるのでしょうか?代表的なものを見ていきましょう。

周りに迷惑をかけて職場の雰囲気を悪くする

モチベーションが下がると目の前の仕事に意識が向かなくなり注意散漫になりがちです。すると自然とミスが増えてしまうので、周りの仲間にフォローしてもらう、ミスが露見して会社に影響を及ぼす問題を起こしてしまうなど、周りに対応してもらうことが増えてしまいます。

自分の手に負えるミスならまだしも、周りに動いてもらわなければいけないようなミスだとどうしても周りの負担になってしまいますよね。やることが増えると周りの人も余裕がなくなってしまうので、普段なら許せるようなことでもわだかまりになってしまいます。悪循環が続くと、職場の雰囲気が悪くなる原因になってしまうでしょう。

仕事の成果が出なくなる

モチベーションが下がるということは仕事に意欲的ではなくなってしまうということです。

積極的な姿勢がなくなってしまうと、あとひと息というところで詰めが甘かったり、押しが弱かったりして成果に繋がりにくくなってしまいます。成果が出ないとさらにやる意味を感じなくなってしまうので、やる気を失う悪循環に入ってしまう可能性もあります。

評価が下がって周りからの信用をなくす

モチベーションが低いことで、ミスが増えたり、仕事の成果が上がらなかったりすると、周囲の評価が下がっていきます。

どうしてもやる気がないという態度は周囲に隠しにくいものですよね。「成果が上がらず評価が低いのに、やる気も感じられない」となると、信用まで失っていくことになります。

信用を失ってしまうと、良かれと思って起こした行動まで評価を下げる要因の1つになってしまう場合があります。そうなると信用はどんどん下がっていくので、悪循環に陥りやすいです。

自分に自信が持てなくなる

モチベーションが下がると失敗してしまったり職場での評価が下がったりしますよね。

そんな中で「俺はできる」と自信を持っていられる人は稀だと思います。むしろ、そこまで確固たる自信を持っている人はあまり「モチベーションが下がってるかもしれない」と思い悩むこともないのではないでしょうか。

薄々「これじゃダメだ」と感じながらも、改善できずに葛藤ばかりが続いてしまいます。すると、段々自尊心まで下がってきて、自信を持てなくなってしまうのです。

「どうせ俺なんて」と考え始めたら危険信号なので、注意して生活してくださいね。

自分を成長させることができなくなる

モチベーションが下がっていると「現状を解決しよう」「限界までやってみよう」という前向きな気持ちにはなかなかなれませんよね。すると漫然と仕事をする状態が続いてしまうので、新しい発見や改善は起こりにくいです。

この状態になってしまうと、自分を成長させることができなくなってしまいます。成長ができずに居ると、周りと実力差がついてきて更にモチベーションが下がる、という悪循環にはまっていきます。

モチベーションが低い人が増えると離職者が多くなる

モチベーションの低さというのは周りの人間にも移っていきます。というのも、人間は周囲の真似をついしてしまう習性があるのです。

職場で「ああはなりたくない」と思っている人でも、なんとなく気にかけてよく観察してしまっていませんか?そうするとあらを探すだけのつもりで、自分もその人に影響されてしまったりします。こうなると、モチベーションの低い人がどんどん職場に増えていって、仕事の効率や業績がどんどん悪くなっていきます。

そんな状態でもモチベーションを高く持っている人たちには、その環境は有害でしかありません。意欲的に仕事をする人であればあるほどどんどん辞めていってしまう職場になっていきます

結果的に離職率が上がってしまい、人手不足に陥ることになります。職場環境が更に悪くなるので、人が続かなくなってしまい、悪循環にはまってしまいます。

あなたの仕事のモチベーションが上がらない原因は何?

低下のデメリットを知ったとしても、それでモチベーションを引き上げられるなら苦労しませんよね。

それでは、あなたのモチベーションが上がらない原因はどこにあるのでしょうか?原因を探ってみましょう。

頑張っても正当に評価してもらえない

努力して成果を上げてもそれを正当に評価してもらえなかったら、モチベーションは下がっていきます。

肩透かしを食らっている気分というか、正当に評価してもらえないと「これだけ頑張っているのに」という不満ばかりが募っていきますよね。これは期待説で言うところの「努力」に対して「報酬」が見合っていない状況です。

どれだけ努力をして成果が出たとしても、報酬の満足度が低いので、モチベーションが生まれません。

仕事の内容と給与が見合っていない

これも仕事に対して「報酬」が見合っていないことでモチベーションが下がってしまうパターンです。「薄給なのに責任ばかり重い」「残業代は出ないのに残業が多い」など、明らかに給料を上回る仕事内容や責任を求められると、モチベーションはどんどん下がります。

給料の対価に仕事をしているわけですから、それならもっと報酬のいいところ、見合っているところに移ろうというのは当然の心理ですよね。給料が見合わないというのは自分でできることが限られてきますから、自分だけで問題解決しようと思う場合は、転職が最も簡単な解決手段と言えそうです。

このまま仕事を続けていても給与が上がる気がしない

「最初はみんなこんなものだから」と言われたあとで、偶然上司の給料をふっと聞いてしまった時がっくりきたという方はいませんか?

「10年も勤め続けてこれだけしか上がらないのか」と思ってしまうと、もう今以上頑張る気になりませんよね。これも、努力に対して報酬が見合わないパターンです。給与をモチベーションにして仕事をしている方は、給与が上がらないとわかってしまう、上がらないと感じてしまうと、その他にやる気になれる要因が見つからない限りモチベーションを高く持ち直すのは難しいでしょう。

自分に合ったキャリアを築ける仕事に変えたほうが建設的に解決できます。

残業が多すぎるなど労働環境が悪い

環境が悪いと心の余裕はなくなっていきます。

  • 残業が多すぎる
  • 拘束時間が長すぎる
  • パワハラやセクハラが横行している

このようにストレスフルな環境に居るとどんどん気分は落ち込んでいきます。例に上げたような状況だとしたら労働基準法に抵触している恐れがあるので、一般的には早急に辞めたほうがいい職場です。

ある人は、毎日怒号が飛ぶ環境だと、自分が怒られているわけでもないのに怯えてしまって仕事が頭に入らず捗らないまま仕事をしていました。元々叫び声や怒鳴り声が苦手なので、毎日のようにストレスを抱えながら仕事をせざるを得なかったのです。

このような環境だと、「安全欲求」が満たされていないので、どれだけ自分の仕事がやりがいのある社会的意義のあるものであったとしても、モチベーションを維持するのは難しいでしょう。

人間関係に問題がある

転職でもよく理由に挙げられるストレス要因の1つが人間関係です。

1人でできる仕事でもない限り、職場では確実に人付き合いが発生します。職場が一緒だと避けようがない、同僚や上司との相性が合わないという問題は致命的なストレス源になってしまいます。こればかりは相手が辞めるかこちらが辞めるかの2択なのですが、どちらにせよ要らない摩擦が発生してしまう職場ではモチベーションも上がりませんよね。

また、折り合いが悪いことが原因で仕事場で孤立してしまうと状況は悪くなる一方です。これは社会的欲求が満たされない状況なので、仕事内容に関わらずモチベーションは下がっていきます。

仕事の内容にやりがいや楽しさを見いだせない

仕事には単調作業もあれば、創造性を重要視される仕事もあります。幅広い仕事の中では、人によってやはり合う合わないがあるのが実情ですよね。

もちろん生活をする上で仕事をする必要があるから仕事をするわけですが、好きなことや楽しいことを仕事にできる人ばかりではありません。せめて仕事にやりがいや楽しさがあればいいのですが、合わない仕事や単純にきついだけの仕事だとそれも見つけにくいですよね。

楽しくないことや苦行としか思えない仕事をしていると、残念ながら楽しいところが見つからない限りモチベーションを上げることは難しいと言えそうです。

働く意味や目的がわからない

現代では命の危険を感じるような瞬間は少なくなりました。身の安全は国が保証してくれますし、最悪の場合家がなくても簡易宿泊所を提供してもらえるし、仕事がなければ生活保護で最低限死なない生活をすることが可能です。

そんなある意味豊かな世界に住んでいると、仕事や働くことに「生きていく」以外の意味を見つけないと奮い立てないということも考えられます。

マズローの欲求階層説で言えば、承認欲求や自己実現欲求の段階に来ているはずでも、自分の望みがわからないというのは、一般的に思われているよりもよくあることです。あるいは、まだ低次の欲求(安全欲求や社会的欲求など)が満たされていないのに、無理やり自己実現欲求を探そうとして混乱しているのかもしれません。

この場合は、自分の欲求を一度見直すタイミングが必要です。

仕事の先・着地点が見えない

「今自分がしている仕事は一体社会で何の役に立っているのか」という疑問は、ふと考えてしまうと気になってしまいますよね。

もちろん理解して仕事をしている人も多いです。けれど、自分の仕事の社会的意義がわからないまま、生活のために仕事をしている、という方も多いですよね。闇雲に目先の仕事を片付けようとしても、自分が今どこにいるのかわからないとどうしても集中ができない場合が多いです。

「社会の役に立ちたい」と考えて仕事を選んだ方は、仕事の着地点がわからないと、いくら給与や福利厚生が充実していてもモチベーションは上がりません。

また、仕事に集中できなくなってしまうと、能率が下がってしまい、余計とモチベーションの下がる悪循環に陥る場合もあります。

ルールが多すぎて仕事に自由度がない

仕事の内容が明確であればあるほどやることは決まっていますが、ルールが多すぎるのも考えものです。創意工夫をして効率を上げようと思ってしたことが上司や先輩によく思われないという場面は、経験した人も多いのではないでしょうか。

ある人は仕事での意思疎通を円滑にするためにチャット会議やオンライン通話での進行を提案しましたが、「便利なのはわかるけれど、なんとなく遊びに使う感覚があるから嫌だ」という理由で却下されてしまったそうです。

社会には様々な価値観の人がいます。「それが仕事」と言われても、効率が悪いとわかっていることを黙々と繰り返すのは馬鹿馬鹿しくなってきますよね。

学習性無気力という言葉がありますが、このように何をやっても理不尽な理由で却下されたり怒られたりということを繰り返していると、意欲がどんどん失われていきます。このような状況で仕事をしていると、モチベーションも上がりません。

精神的にも肉体的にも疲れている

疲れが溜まっている状態でモチベーションを上げることはまずできません。やる気や意欲が湧いてくるだけのエネルギーが残っていないからです。

ガソリンを入れていない車を応援したからと言って車のエンジンはかかりませんよね。人間にも同じことが言えます。エネルギーがなければどれだけ奮い立たせそうとしても仕事の楽しさを探そうとしてもうまくいきません。

このような状況の人は生理的欲求や安全欲求が満たされていない状況にあります。自分の身の安全が保証されていない状況では、仕事をしている場合ではありません。肉体と精神は切り離せないものなので、身体が休みたがっているのに無理に動かそうとしてもモチベーションは高く保てなくて当然と言えるでしょう。

このまま仕事を続けていても将来が不安

将来が見えないというのは、想像するよりも不安を掻き立てられる悩みです。

  • スキルがつく仕事ではない
  • 他の業種に移りやすいキャリア構築ができていない
  • 自分より長く働いている先輩や上司の生活にうまくいっていない例がある

このような状況で仕事をしていると、「ずっと続けていていいのだろうか」と不安になってしまいますよね。

仕事に対して疑問や不安を抱えていると、今の仕事がつまらなく感じられたり、間違ったことをしているような罪悪感が芽生えたりして、仕事への意欲は低下していきます。

雇用契約が不安定で精神的に落ち着かない

生活をするには安定した資金が不可欠です。

  • 非正規雇用
  • 非常勤
  • アルバイト
  • 自営業

このような不安定な仕事を、家庭の大黒柱や独身の身でしていると、そもそも「来月の自分は無事に生活できているだろうか」「家族を支えられるだろうか」という不安がつきまといます。これはいわゆる「安全欲求」が脅かされている状況ですよね。

将来の見通しがつかない状況はやはりストレスの元なので、仕事に意識が向きにくくなり悪循環に陥るパターンが多いです。できれば安定して十分な生活ができる保証を見つけられるのが良いですね。

実践あるのみ。仕事のモチベーションを上げる方法

自分のモチベーション低下の原因がわかったところで、モチベーションは具体的にはどのように上げていけば良いのでしょうか。
ここからはモチベーションを上げる方法についてご紹介します。

「負けたくない」と思うライバルを作る

周りを気にせずに仕事をすることが、精神に良い影響を与えるケースもあります。しかし、黙々と仕事をしていると目標を見つけられなくてモチベーションが低迷してしまう場合があります。自分で目標設定をしようにも、どのように設定すればいいのかわからないという方もいますよね。

そんな場合にモチベーションを上げるためには、近くに自分の指標、つまりライバルを見つけるのが有効です。ライバルというのは「敵視しなさい」ということではなく、あくまでも「負けたくない」と自分の中で思えるような競争相手を見つけるということです。

  • 年が近い人
  • 同じ時期に入社してきた人
  • 社内での業績が近い人

基準は自分の中でピンと来るもので構いません。「仕事であの人には負けない」という意識を持つことでわかりやすい目標が生まれ、そこに向けてモチベーションを保つことができます。

「あの人のようになりたい」と思える人を見つける

ライバルはより近い目標ですが、さらに上に「あの人のようになりたい」と思える人を見つけるのも大変有効な手段です。

できれば仕事に関して尊敬できる人を探せるのが理想です。尊敬できる目標ができると自分の将来像が説得力を増すので、将来の見通しがついてきます。

また、実際にいる人物を目標にすることで、「あの人はこう仕事をしている」「こんなことを習慣にしている」と細かく観察して学ぶことができるので、着実に前に進んでいる実感を持つことができます。

前進していると思えると気持ちが盛り上がってくるので、モチベーション向上のきっかけになるのです。

周りから自分の仕事ぶりに対するフィードバックをもらう

「目標や目的ははっきりしているけれど、どう頑張ればいいのかわからない」と足踏みしてしまうことはありませんか?その場合、周りに自分の仕事へのフィードバックをもらうとモチベーションを上げるきっかけが掴めるかもしれません。

どう頑張ればいいのかわからない時は、自分がどんな風に頑張っているのか客観視できずに闇雲になっている可能性があります。自分で見えていない部分が他人には見えているというのはよくある話なので、見ている人にきいてしまいましょう。

難点は改善のために参考にできますし、褒められたら自信に繋がりますよ。

仕事が好きな人・仕事ができる人と会話する

いまいち自分の仕事にやりがいや楽しみを見つけられない、という人は、実際に楽しんで同じ仕事をしている人と話してみましょう。

楽しそうに話されると自分まで楽しくなる、というのは単純なようで実は無視できない大きな効果があります。実際に楽しんでいる人の姿を見ていると「この仕事思ったより悪くないのかもしれない」と思える瞬間があるのです。自分で発見できないような楽しみを認識させてくれるきっかけも掴める可能性があります。

自分1人では見つけられないものは他人の目を借りましょう。

仲間の仕事ぶりを褒める

意外に思われるかもしれませんが、仲間の仕事ぶりを褒めるというのは、自分のモチベーションアップにも繋がります。

「褒める」というのは簡単なようで意外と難しい行為です。というのも、褒めるためにはその人の仕事の「良い部分」を探さないといけないからです。ミスはどうしても目につくものですが、何気なくできているような所作には気付きにくいものがあります。

また、仲間を褒めることで仲間のモチベーションが上がるので、職場の雰囲気がなんとなく上向いてきます。やる気のない空気が伝播するという話をしましたが、同じように前向きな空気も伝わって浸透していきます

周りがポジティブになってくると「自分も頑張ろう」と素直に思える瞬間が生まれたりもします。こうなると、職場全体が良いサイクルに入っているので、仕事が楽しくなってくるでしょう。

断る勇気を持つ

やりたくないことが山積みになっていたら誰でもやる気がなくなります。仕事においてやりたいことばかりをしていれば良いという環境はほとんどありませんが、やりたくないと思うことに必要以上にイエスマンになってしまうと疲弊してしまいます。精神的にもやりたくないことはエネルギーを使いますし、単純にやることが増えると身体も疲れます。

疲れはモチベーションアップの観点から言えば大敵なので、できる限り最小限にとどめましょう。

やりたくないということは、あなた以上の適任が居るのかもしれません。断れそうなもの、断りたいものは思い切って断る勇気を持ちましょう。

仕事量が適切かを見直してみる

自分の許容量を超えた仕事を抱えていると休む暇もないため疲弊してしまいます。たとえ仕事を投げ出して家に帰っても、職場に残してきた仕事が気になってしまい、家でも仕事のことを考えてしまうような状況では、体力のみならず精神まで疲れてしまいますよね。せっかく家に居ても気持ちが休まりませんから、休息になりません。

今自分がしている仕事の量は本当に自分の手に負える量なのか、一度検討し直してみましょう。明らかにオーバーしているときは、別の人に仕事を回したほうがかえって職場の仕事サイクルがうまく回っていくかもしれません。

将来のビジョン・キャリアパスを明確にする

未来は誰にもわからないので、将来が思い描けなくて不安、という悩みは誰しも大なり小なり抱えています。けれど、なにも見えない状態で闇雲に頑張っても疲れて頑張れなくなってしまうだけですよね。

自分がやっていることの方向がわからなくてモチベーションが落ちているという人は、一度自分の将来についてじっくり考えてみる時間を設けましょう。

  • 会社に居て今の仕事を続けていると将来どのような道に進むのか
  • 自分はどんなキャリアを積みたいのか
  • ライフイベントはいつくらいに済ませたいのか

予定にイレギュラーはつきものですが、予定もなく進むよりは前が見えるようになります。頑張る方向を見失っていそうだと自覚がある方は、早急に見直しを図ってください。

目標設定をしてから仕事を始める

単純に仕事に向かっても単調でどんどんモチベーションが落ちていく……という場合もありますよね。そういう時は自分の中で予め目標を設定することが有効です。

「今日は200件処理する」「この仕事は〇〇日までに終わらせる」など、細かく目標設定して取り組んでみましょう。この時、あまりにも現実離れした目標を立てるのはNGです。モチベーションアップが目的なので、「少し頑張れば達成できそうな目標」を立てましょう。

マラソンで5km走るのはとてもつらいですが、500m走る、次は1km走る、と細かく区切っていくことで、少しずつゴールに近づくのが楽しくなってきます。そして、ゴールした時の達成感はとても気持ちいいですよね。もう一回やってもいいかもしれないとその瞬間は思えるという方も多いのではないでしょうか。

小さな目標でも達成感はついてきます。この達成感はモチベーションを上げるためにとても役立ってくれるのです。

目標を達成したら自分を褒める・ご褒美をあげる

毎月の給料日は、どんな仕事をしていたとしても皆さん楽しみなイベントの1つです。報酬があると目標に向かって頑張れますよね。きちんと目標達成した時には報酬が必要です。

なにか目標を達成できた時には、自分で自分を褒めたり、ご褒美に少し贅沢をしてみましょう。自分だけのことだからと怠けずにやることが大切です。

意外と人間は単純なので、自分の中で「頑張ると良いことが起こる」という関連付けができると、すんなりと次の目標に移れたりします。モチベーションを落とさないためにも、達成報酬は忘れず自分にあげましょう。

TODOリストを作ってその日の仕事を可視化する

この仕事が終わったら次はこれをやって……と目の前の仕事をひたすら定時までやる作業をしていると、時間以外に仕事を終わらせる指標がなくて不安になったりしませんか?

何事もゴールが設定されているほうが安心して作業できるものです。なので、仕事をする時は「今日必ずしなければいけないもの」のリストと「急ぎではないがやるべきこと」の2つのTODOリストを作って可視化しましょう。

最低限今日中に終わらせなければいけないものがわかっていると優先度がつけやすいです。

また、早めに今日中のリストが終わった時、「残りの時間でこれに手を付けよう」と次の仕事に着手できるという日もあります。最低限クリアしなければいけないラインをはっきりとさせておくと、それ以上をこなした時にいつも以上に達成感を味わうことができて、仕事へのモチベーションが上向いて来ますよ。

息抜きする時間を取り入れる

ポモドーロテクニックという仕事の能率を上げるためのテクニックがあります。これは、25分作業をしてその直後5分は必ず休憩を挟む、という仕事の仕方です。息抜きを強制的に入れることで脳を休ませて、集中できる時間を増やすというのがこのテクニックの目的になっています。

ここまで厳密にするかしないかは個人の裁量次第ですが、適度に休憩を挟みながら作業をしたほうが能率が上がるのは事実です。適度に休んで成果をあげられる実感さえ手に入れることができれば、それはモチベーションの向上に繋がっていきます。

休養をしっかりとる

息抜きの時間と通じる部分がありますが、しっかりとした休養を取ることも忘れてはいけません。

社会人になると家事も仕事もしなければいけないので、休日に一気に家事を片付ける、という人も多いですよね。けれど、この休日の過ごし方は海外の感覚では「仕事をしているのと変わらない」と受け取られているのです。たしかに、疲れこそすれ休んでいる気持ちにはなりませんよね。

仕事で成功するためには思い切り羽を伸ばすのも大切です。こういう時のために有給というものが存在しているので、後ろめたく感じたりせず有給を使ってのんびりと過ごす一日を作ってくださいね。

適度な運動をして体を動かす

普段頭脳労働をしているという人は体力が落ちる傾向にあります。これは結構重要な問題で、机の前で長時間集中できないという人は、単純に同じ姿勢で長時間キープできるだけの体力が備わっていないから集中力が削がれているだけの場合が多いのです。

まとまった時間集中して仕事の効率を上げるためには、適度に体力をつけることがとても重要です。普段エスカレーターを使うところを階段にするなど、生活習慣のなかに少しずつ取り入れられる範囲で構いません。

また、運動をすると頭がすっきりしたり、気分を切り替えたりすることができるので、気分をリセットするのにも体を動かす習慣を取り入れましょう。

それでもどうしても仕事のモチベーションが上がらないときは?

適切に自分のモチベーション低下の原因を突き止めて対策を講じてもモチベーションが上がらないということもありますよね。
このような場合はどうすれば解決できるのでしょうか?

ここからは本格的にモチベーション改善をするための方法をいくつか提案していきます。

仕事を休んでみる

思い切って休職してみましょう。忙しすぎてわけがわからなくなっている状態が懸念されるからです。

あなたはとても真面目に仕事をなんとかしようと取り組んでいるに違いありません。けれど、その真面目さゆえに頑張り過ぎているのかもしれないのです。その場合、数ヶ月休職して自分の状態を振り返りながらしっかりと休むことが必要です。

休んで気持ちが落ち着いてきたらまた仕事に向かいたくなるかもしれませんし、仕事が合っていないと感じる場合もあるでしょう。自分を見つめ直す時間を取るためにも一度仕事をしっかり休むことを検討してください。

モチベーションを維持できそうな職場に転職する

今の職場でモチベーションを高く維持することができないのであれば、モチベーションをしっかり維持できる職場に転職してしまうのも解決策の1つです。

モチベーションを維持するために、自分の習慣を見直して改善していくことはできますが、職場や会社はそう単純ではありません

  • 今の職場での仕事がつまらない
  • 上司と折り合いが悪い
  • 会社の待遇が悪い(給料が低い)
  • 職場で孤立している

このような悩みは、自分1人ですぐに解決できるような問題ではありません。他人や環境ごと動かさなければモチベーションの向上が期待できない場合は、環境を変えること以上に簡単な解決策はありません。

転職は不安に思うことが多いかもしれませんが、既に仕事を経験しているということは転職する上でアドバンテージです。自信を持って環境を変えてみてくださいね。

思い切って独立・起業してみる

そもそも雇われ仕事が向いていない、と感じている場合は独立や起業を考えるべきなのかもしれません。

会社にあるローカルルールに嫌気がさした人も起業が解決策の1つの選択肢になるでしょう。起業すればあなたが主導して仕事を進めていくことになるので、自然とあなたが支持している社風になっていきます。

自分に合った環境がないのであれば、自分で作ることを選択肢に加えてみましょう。

結婚後に仕事のモチベーションが低下する女性が多い理由と対処法

女性の中には、結婚をきっかけにモチベーションが下がって戻ってこないという人も多いです。
どうしてこのような現象が起きてしまうのでしょうか?また、その解決策としてはどのような方法があるのでしょうか?それぞれ見ていきましょう。

結婚すると女性の仕事に対するモチベーションが下がる理由

男女平等を謳われる現代社会でも、未だに根強いのが「女性は結婚すると家庭に入る」という家族の形です。

社会としてそういう空気が残っているので、結婚してしまうと「このまま働かないという選択肢もあるんだな」と感じてしまいふと気が抜けてしまいます。すると、今までほど熱心に仕事に向かうことができない、という現象が起こります。

自立心の強い仕事一筋の女性の中でもこのような気持ちになってしまう人は少なくありません。配偶者から「無理に働かなくてもいいよ」と言われてしまったりすると余計、働かなくてもいいのではという気持ちになってしまいますよね。

また、配偶者にとって妻は自分1人ということもあり、仕事での替えが利くポジションよりも家庭を重要視したいという気持ちが優先される場合が多いようです。

女性が結婚後も仕事のモチベーションを上げる方法

結婚後モチベーションを上げるもしくは維持するためには、「自分だけ」という価値を高めていくという方法があります。

やはり人間誰しも承認欲求は当然持っています。仕事での立場よりも配偶者のほうが承認欲求を満たしてくれるという環境が、仕事から注意を逸らしているという可能性があります。その場合は、仕事において「自分だけの価値」を高めていくことで、徐々に仕事で満足感を得ればモチベーションは素直に戻っていくでしょう。

次に結婚したことで前ほど熱心に仕事をする必要を感じなくなってしまった、という場合がありますね。この場合は自分の必要に応じてパートタイムや派遣社員など非正規雇用も視野に入れて、自分の働きやすい形を再度考えていくことがモチベーション回復の手助けになります。

モチベーションを上げて楽しく働こう

生きていれば避けられないのが仕事です。そして、人生の大半を費やすからこそ頭を悩ませることが多いのが仕事の悩みでもあります。

モチベーションを高く保って仕事ができれば、人生の大半を楽しく過ごすことができます。

いまいちモチベーションを上げることができないという方は、この記事をヒントにして是非モチベーション向上を図ってみてください。

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